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前穂高岳北尾根(敗退) 

4月28日(夜発)~5月1日
小山(記) 藤井(外部)

阿弥陀南稜の次のステップとして、北尾根を選択。ゴールデンウィークの天候が安定する時期を狙った。
 

28日の夜発。
松本駅で藤井と合流。偶然出会ったヒッチハイカーと3人で駅前の地下通路で寝ようとしたら、ホームレスの人が来て、「2,3年前にここでうちの若い衆が殺された」とのこと。どおりで人通りが少ないと思った・・・。怖くなり、すぐ移動。松本城方面にあるきれいな神社で野宿した。

明けて29日。
客引きのタクシーに乗り込んだ。僕たち2人は上高地へ。ヒッチハイカーは東北へ旅立っていった。
 上高地7時着、7時半発。上高地-横尾-涸沢。途中に見えた明神が印象的だった。また、非常に天気が良く、僕はずっと半袖で歩いた。
13時半涸沢着。360度見渡すことができる。。
穂高連峰が何を纏う事もなく、姿を晒している。明日登る北尾根を見る。期待通りの威喝さ。僕は心の裡で少し興奮していた。明日の用意をして就寝。
 
30日。
3時起床。
昨日の夜から吹いていた風があまり収まっていない。ときおりテントが風で波打つ。外を覗く。北尾根は5峰辺りからガスっていて見えない。相談の結果、とりあえず風が止むまで停滞することにする。
今日の予定は北尾根-前穂-吊尾根-奥穂-あずき沢-涸沢であったので、総行動時間を考えると最悪7時には出ないといけない。しかし、7時。天候はすっきりしないままだった。この時点で敗退は決定的。
一時は北穂に行くという話になりかけたが、行かずじまい。結局、一日中停滞した。突っ込もうと思えば、突っ込める微妙な天候だっただけに、もやもやした気持ちを抱えての停滞となった。
 
1日。
6時半に涸沢発。涸沢-横尾-上高地。
歩きながら明神を見る。なかなか、かっちょいい。来シーズン行こっかな。10時半上高地着。行きと同じタクシーを拾って松本へ。松本に着くと、山とのあまりの気温差に倒れそうになる。5月のくせに、甲府で34℃まで気温が上昇した日だったことは後で知った。。風呂に入って、飯食って帰京。

追記:今回の山では、経験の少ない者だけで「アルパイン」と言われるルートを目指す難しさを知った。天候判断において、行くのかやめるのかの判断が難しく、もし経験豊富な人がいれば・・・・と考えてしまう場面があった。しかし、経験者が同行していたとしても、その人の判断に盲目的に従っていては自分の力はつかない、とも思う。
確かに経験の少ない者だけで山に行くのはデメリットが大きい。だが、山での体験をよりダイレクトに自分にフィードバックする、という面ではメリットも大きい。自分のコントロール能力の範囲内で、できるだけ頑張ってみたいと思う。いろいろ考えさせてくれた今回の山行に感謝。
by tmualpine | 2006-05-08 14:38 | アルパイン
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