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20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング

[メンバー]渡辺光琉(B3)

お久しぶりです、渡辺です。
すっかり後輩にブログの更新を任せっきりでありましたが、そろそろ再開します。

ということで久々に書くブログは赤岳鉱泉のインスタグラムで裏同心が凍ったことを知り行ってきた八ヶ岳東面でのアイスクライミング調査、12月2日に赤岳沢、3日に上ノ権現沢に行ってきました。

0日目。
バイトが終わり終電で小淵沢駅に向かいSTB(ステーションビバーク)。
20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング_e0009437_23352260.jpg
どこで寝ようかと到着するまで迷っていましたが、タクシー乗り場前のベンチが最適でした。
木製で冷気を感じづらく、ちょうど影になっている場所で快適。

1日目。
5時半ごろ目を覚まし、清里に向かう電車に乗る。
どんどんと白んでくる空がきれいでした。
清里駅に到着し、ファミマで晩飯のチルドハンバーグを購入。
そこから2時間半かけ美しの森駐車場を抜け出会い小屋へ到着。
道中砂防ダムをいくつも越えますが、いつも数えた数が違う。
9基なのか?10基なのか...?

出合小屋に着くと、なんと扉のドアノブが新しくなっていました!
今までカラビナと細引きの扉でちゃんと締まらなかったんだ...
美しの森駐車場から出合小屋までの間に往復のトレースを付けた人が修理してくれたのかな?
出合小屋以降はトレースが無かったしそうなのかも。
とりあえず有り難く使わせていただきながら荷物を降ろす。

荷物を整理しハーネスを装着したら赤岳沢へレッツゴー!
赤岳沢はアイスクライミングのルートとしてはバリエーションルート集には載っていないが、沢登りのルートとしては登られているらしいので1つ目の簡単なものとして選択。

出合小屋からすぐは全然凍っていない。
20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング_e0009437_23363023.jpg
ちょっと不安になる。
しかしどんどん高度を上げていくと、ところどころ凍った場所が現れ、本流から外れた日当たりの悪いところに登れそうな氷が!
20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング_e0009437_23381589.jpg

今シーズン最初の氷に興奮しながら脇道へ。
ピッケルとアイゼンを打ち込みながら登る。
春からずっと恋焦がれていた氷の登攀に我を忘れてがむしゃらに登った。
やっぱり楽しい。
本流へ戻り、高度を上げ、登れそうな支流が見つかれば寄り道。
20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング_e0009437_23425425.jpg
まだまだ下までつながっていない滝もありましたが本流は十分詰められそう。
20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング_e0009437_23432089.jpg

ただ、寄り道し過ぎて稜線下200m付近でいつの間にか16時に。
下りに2時間はかかるとしてそろそろ下らないといけないが、沢を下るのは木の支点も少なく暗闇の中ゴロゴロの岩の上をアイゼンで歩くのは恐ろしい。
なので天狗尾根に乗って下ることにした。
ただ、尾根に乗っかるのにも1時間弱時間がかかり神経をすり減らした。

天狗尾根は全岩場トラバス可能。
1か所懸垂下降してさっさと小屋へ戻り、ハンバーグを食べ就寝。

2日目
明るくなり始めた6時半出発。
今日は上ノ権現沢だ。
こちらは赤岳沢よりも水流は少ないが、高度差のある滝らしい滝が多い。

凍りかけの場所が多く、少し水をかぶりながら、そして落ちたら滝つぼに真っ逆さまの中登る。
20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング_e0009437_23435805.jpg
登攀中に堕ちることはなかったが、沢に張った氷が割れ水没することが3回...
ハードパンツがある程度守ってくれたが、流石に3回目は靴の中がビショビショ。
このままビバークなんてしたら足の凍傷、低体温症は免れない。
絶対に歩き続けて、止まれないと悟った。

標高2100m付近は凍結状況が良かった。

そして最後にまたアクシデント発生。
上ノ権現沢からいい氷瀑に誘われ旭岳川への分岐に迷い込んだ。
ここまではいいが、最後に目を付けて登った滝が上まで続いておらず、左右はギリ登れそうで登れない絶妙な壁に挟まれ、上はルーフ。
滝の途中で逃げ道がなくなり孤立してしまった。
まあ、普通に考えればラぺリングすればいいのだが、ピナクルも立木も残置ハーケンもない。
あったのは怪しいイボイノシシ。
20241202-03 八ヶ岳東面アイスクライミング_e0009437_23444147.jpg
これで降りるか?
いや危ないよな?
や、でもやっぱりこれで降りるか?
2巡3巡考え、持っていたピトンを思い出す。
買っておいてよかった!軟鉄ハーケン!
いいリスを見つけ、キーンキーンと甲高い鳴き声を鳴らすハーケンに安心し、設置したハーケンと残置のイボイノシシで終了点を作る。
そしてラぺリング開始...した途端イボイノシシがすっぽ抜ける。
思わず叫ぶが、荷重はほぼハーケンに乗せていたので振られもしなかった。

精神的疲労がいつも以上に積もっていた中、良く判断を間違えなかったと自分を褒めてあげたい。

そして、もう怖いので帰ることに。
ある程度沢を懸垂下降を交えながら下降。
V字スレッドを試してみたが、木なんかよりも滑りが良くて調子がいい。
強度も体重かけたくらいじゃびくともしないし、こいつは信用できるらしい。

そしてツルネ東稜に乗っかりさっさと下降。
アイゼンを何度も蹴りこみボロボロになった足で出合小屋へ、そして終電のため足早々に出合小屋を去りましたとさ。

総括
アイゼン、アックスはよく研がねば。刺さらないし外れる。
この時期でもまあアイスはできるが、快適ではない。上の方まで登ればまあ。
ハーケンはお守り。どんな時でも持っておきたい。
V字スレッドはかなり有用。ロープを直接通す簡単な方法を研究せねば。

by tmualpine | 2024-12-05 23:45 | アイス
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