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20240806-10三嶺周回〜剣山縦走

[メンバー]吉田優駿(B4)、片山さやか(B2)

[0日目]サンライズ瀬戸
[1日目]菅生登山口〜三嶺ヒュッテ
[2日目]三嶺ヒュッテ〜カヤハゲ〜八丁ヒュッテ
[3日目]八丁ヒュッテ〜天狗峠〜お亀岩避難小屋
[4日目]お亀岩避難小屋〜西熊山〜三嶺〜カヤハゲ〜白髪避難小屋〜丸石避難小屋
[5日目]丸石避難小屋〜剣山〜見ノ越登山口

こんにちは、2年の片山です。
今回は四国の山に行けると聞き、吉田先輩の卒論調査の下見に同行させていただきました。私はそもそも四国上陸が初めて、もちろん四国の山は初めてで行く前からワクワクしていました。しかも憧れの寝台列車、サンライズに乗れるとのこと!列車の揺れが心地よく、もったいないから起きていたかったけど眠くなってすぐに眠ました。
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サンライズから望むサンライズ。
ただ、4泊5日は初めてで20キロ近いザックを背負う山行も久しぶり、歩荷はしていたけれど不安もありました。

8/6
すごいところへ来てしまった、というのが第一の感想でした。これはまさに秘境です。峡谷沿いの道から見える川の水がエメラルドグリーンですごくきれい。四国はクライミングの聖地だそうですが、良いボルダーになりそうな岩をたくさん見ました。いつかやってみたい。
登山口のあるバス停についたものの、登山口を探すのにやや苦戦しました。名頃から入る人が多いようです。誰もいない登山道を歩き続け、樹林帯を抜けると笹原が広がっていました。
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本日の宿、三嶺ヒュッテに到着。香川大の学生さんがおり、しばし歓談。同年代の人と山で交流できることは実はあまりないのでこういう機会がすごく楽しい。登山者が少ない山だからこそという感じでよかったです。この日の夕飯はちらし寿司。ちなみに今回のメニューは今の3年の先輩方が昨年やったアルプス縦走のをパクって、いや参考にしています。先輩が持ってきてくださったお味噌汁が心に沁みる。今度から持っていこうと決意しました。水場は100mほど下ったところにありましたが、がれ場で足元が悪く大変でした。それでも振り返ってその後の行程を思えばちゃんとした水場があるここはまだよかった。

8/7
この日は調査デーでした。ひたすら地形を観察したり測量したり。先輩から色々と地質のお話を聞かせていただき、とても面白かったです。八丁ヒュッテに向かう途中にあった清流はやはり美しく、川の流れる音で涼を取りました。
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そこから着きそうでなかなか着かない冗長な登りを無心で歩き、ようやく避難小屋に辿り着く。水を探して彷徨い、一応入手。不安があるので煮沸することにしました。この日はスパムカレー。うまくご飯も炊けて満足。濃い味のカレーがとても美味しかったです。
あらかじめ避難小屋の体験談を聞いて食料はしまっておこうということになっていたのですが、夜中に物音がして目が覚め、ライトを当てるとネズミが鍋をかじっていました。ほんとにいるんだなぁ。

8/8
この日も測量をして、ちゃんとした調査は終わり。お疲れ様でした。尾根に出るまでの谷沿いルートは一般ルートとは思えない悪路で苦労しました。あまり人が入っていないのでしょう、ルーファイが難しくそれはそれで良い練習になりました。尾根沿いはなだらかな道が続くかと思いきや、急峻な登りが度々現れました。その上笹が茂っていて道が見えません。僕の前に道はない 僕の後ろに道は出來る そんな感じです。極めつけは痩せ尾根を超えた先の地獄の頭への登り。おそらく人生最高斜度を更新しました。
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胸の前で手を伸ばすと次に踏むべき地面がある。思わず笑ってしまいました。おまけに文字通りのいばら道で、棘に腕を引っ掻かれ、泥にまみれながらも死にたくないのでがむしゃらに這い上がりました。でも、こういう直登はなんか楽しい。そこを超え低木林を抜けると目の前が急に開け、スイスアルプスのような美しい光景が広がっていました。
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青い空に浮かぶ白い雲、そこに映える広大な笹原。一瞬天国にきてしまったのかと思いました。関東ではなかなか見られない景色に感動し、来てよかったと思いました。その後はなだらかな道を穏やかな気持ちで歩き、お亀岩避難小屋に到着。外観がすごくきれい。2022年に改修されていたようです。ありがたい。
しかし再びここで水問題発生。水質が悪化していたらしく、ようやく得た水に不純物が混じっていました。手ぬぐいなど有り合わせの道具と知恵を駆使して簡易的な濾過装置を作り、最低限飲めるかもしれない状態に持っていく。滴る水滴をも無駄にしまいとペットボトルキャップで受け始める吉田先輩。苦労した分、水に対する意識が変わりました。この日はパスタ。夜はまたネズミと虫に悩まされました。

8/9
この日は比較的高低差が少ないが今回の中で最も長い行程。
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しかしいつまで見ても見飽きないなぁこの景色。じっくり堪能します。と、久々に入った電波で家族から地震を心配する連絡が入っていたことに気づく。南海トラフ?ここは真っ只中じゃないか!日向の方だったので全く気づきませんでした。今回のが地震関連の調査だったこともあり、ちょうど南海トラフはいくつかのブロックに分かれておりひとつのブロックの地震が隣のブロックの地震を誘発するというような話をした直後だったのでタイムリーすぎて妙な恐怖を覚えました。今ここで起こったらどうしようという気持ちを打ち消しつつ、しかし呑気なもので歩いていると自然と怖さを忘れました。だって景色が良かったんだもの。
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そんな感じで三嶺に着き、ついに一周達成!歩いたルートを見渡せる山頂からの眺めは達成感もひとしお、感慨深いものがありました。また、40時間ぶりに人と会い先輩も私も思わずテンションが上がりました。ちなみにここまでは人と鹿と遭遇率が拮抗していました。高揚した気分そのままにカヤハゲまで2周目を難なく歩き、この日泊まる丸石避難小屋には水場がないので白髪避難小屋で水を補給。ここからしばらく補給できないので計画的に使います。今日は麻婆豆腐。もう小屋のネズミに煩わされたくないので最終日はテントを張ることにしました。テン泊はいいなぁ。ちなみに丸石避難小屋にはトイレもありません。

8/10
最終日。今日は何の気兼ねもないるんるん剣山縦走!のはずでした。夜中に急に体調を崩してしまい、座ったり横になったり水を飲んだり。甲斐なく悪化し嘔吐を繰り返す。眠いのに横になると気分が悪くなるので寝られない状態でしたが、何とか睡眠をとりました。水が原因かもしれないということで水分を摂れず絶望していましたが、朝になって先輩が水を沸かして紅茶オレを淹れてくださり、心身ともに救われました。少し寝られたことで体調がだいぶ回復していたことと、エスケープと剣山への行程がそこまで変わらず、かつより人が多いところに出られた方が万が一のとき安心であったため予定通り行動開始。
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朝霧に包まれた山中の幽玄な雰囲気に、泊まり山行の良さをしみじみと感じました。
大丈夫だと思いましたが、本調子でないことはすぐに悟りました。吉田先輩には色々とご迷惑をおかけしました。
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振り返って見る景色と先輩に励まされながら休み休み歩き、すれ違う人がどんどん増え、ついに剣山登頂!広い山頂でした。
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めでたしめでたしとしたいところですが、気が抜けて調子は急降下。気持ち的にはそこからが一番つらかったけれど言っても仕方がないので割愛します。

体調不良の原因はよく分かりません。高山病だったのかどこかの水に当たったのか、山の楽しさだけでなく厳しさも思い知った山行でした。連泊における体力、経験、知恵など自分に足りないところを自覚することができ、総じてとても良い学びになりました。また、吉田先輩には最後の最後まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。

今回の学び
・水は大切
・縦走の時は水に溶かせる粉末を持っていく
・浄水器があると安心
・疲れを溜めないよう、最大限就寝環境を整える
・携帯トイレを持っていく
・メンタルトレーニング


by tmualpine | 2024-08-11 20:32 | 縦走
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