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山岳部では縦走・クライミング・沢登り・雪山など四季を通じて様々な活動をしています。
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20211120甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)

メンバー:小林(M2)、笹野(3年・記録)、北原(3年)
行程:尾白渓谷駐車場0405-笹ノ平0555-刀利天狗0730-七丈小屋0900-山頂1150-七丈小屋1300-刀利天狗1410-笹ノ平1510-尾白渓谷駐車場1630

前日に小林さんの運転で登山口の駐車場に入り、綺麗に晴れ渡った星空の下で快適な夜を過ごした。3時過ぎに起床し、早起きの登山者を何人か見送りながら準備を済ませ、出発した。

日の出まで2時間ほど落ち葉の多い森の中をナイトハイク。足元は歩きづらかったが、葉の落ち切った木々は秋の終わりを感じさせた。
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朝日の差し込んだ美しい尾根歩きが続く。
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順調に高度を上げていき、刃渡りに差し掛かる。やっと高度感が出てきて、周りの景色が良くなる。
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急登の合間に、梯子と鎖と、そして祠や剣があった。それらがいつからあるものなのかは分からないが、甲斐駒ヶ岳の歴史を楽しめる飽きない山歩きだ。
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七丈小屋で一休みして、山頂へ向かう。雪が多くなるとアイゼンを装着して雪と岩の道を登っていった。森林限界を抜けて周囲の山が見渡せるようになっても相変わらず雲一つない快晴で、しかも雪の様子は予想の範囲内だったので歩きやすい。空気はひんやりとしているが思ったほど寒くなく、風がないのでアンダーウェアにフリースを重ねて十分快適だった。
ただ一つ想定外だったのは高度慣れの問題で、途中から自分の脚が思うように進まなくなった。息が切れて立ち止まった時に周囲の音に集中してみると、何も聞こえない瞬間があった。普通なら木々の擦れる音や風の音が聞こえるものだが、その時は本当に無音の世界だった。昨日部室で読んだ読み物の中に「山で自分の体力的限界を感じる瞬間が好き。心と身体の乖離が心地よい」と綴っていた人がいたのを思い出す。自分もそう思う。
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やっとの思いで到着した山頂からは、眼前の仙丈ヶ岳を始めとして、南、中央、北アルプス、八ヶ岳、富士山、その他多くの山々が広がっていた。位置的にも景観的にも本当に素晴らしい山頂だ。幸運なことに、ここまで登っても風は殆ど無かった。この時期の3000m級の登山で、防寒着やその他冬用小物を一度もザックから取り出さないとは思わなかった。
前に同じ景色を見てから、5年以上が経つ。その時は下山途中でハンガーノック気味になったが、それ以来ペース配分や適切な水分、カロリー補給を意識して行うようになった。そして今回も、山の楽しさと厳しさを同時に味わうことになった。
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記念写真を撮って下山した。下山は長かった。時折下界が見えると、相当標高を下げているはずなのに眼下に広がる山梨の市街地がまだまだ下に感じられた。鎖、梯子を抜けて、長い笹の尾根を越えるとやっと最後の下りに差し掛かる。朝はヘッドライトの範囲しか見えなかったこの区間は、まるで落ち葉の小川を足で探りながら歩いている、という印象だった。
森林限界を超えてからは自分の歩みが遅くなり、下山の最後の方では北原の疲れが出ていたが、最終的には計画書のタイムに収まって下山した。冬の始まりを日帰りで楽しめた満足度の高い登山だった。
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【近況について】
後期になって少し登山計画が増えてきた。現在ではコロナの感染も収まっている。先週の丹沢主脈縦走は、山岳部の活動の再開を象徴するようで嬉しかった。
これまで大学のガイドラインでは宿泊を伴う活動が制限されており、それに伴って山岳部の活動は激減した。4月に立てた今年度の年間計画の中で、達成した殆ど唯一の登山がこの甲斐駒ヶ岳黒戸尾根だった。前期は1,2年生中心にオンラインの部会で勉強会をしていたが、山に関しては実践してこそ学びが深まるし、自分の成長も足りなさも感じられるし、それを通じて謙虚になれる。
今年度の自分の主将としての働きは未熟だったかもしれないが、山に行く機会、学ぶ機会は出来る限り提供してきた。それは何も「主将だから」ではなく「山が好きだから」である。これからは下級生を中心に部活として山に行く回数が増えたらいいなと思っている。

by tmualpine | 2021-11-21 18:12 | 縦走
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