2017 谷川岳雪上訓練 |
日程:12/22〜12/24 メンバー:(2年)小味山(記)、佐久間、小林、橋本、町田 (1年)大和田、社本、佐々木 今年の雪訓はメンバーが1.2年だけ、日程がクリスマスイブに被ってるなど、山行前から不安と憂鬱さが漂う計画であった。雪訓自体は去年の雪訓や、去年王鞍さんや自分が行った文登研で学んだ事などをいかして行った。 22日 当初は土合駅まで行くはずだったが、授業などで電車に間に合わないメンバーがいて結局水上駅でSB。外で寝ることになると予想してたが駅内で寝ることが可能と判明、ラッキーであった。 23日 駅内で寝たとはいえやはり寒い。寒さで目が覚める。 土合駅への始発が8時30だったので、ゆっくり準備をし土合へ。土合駅の長い階段の途中でOGの古賀さんに偶然でくわす。古賀さんも雪訓のご予定だったらしい。古賀さんとお話しながら土合の階段を登り、登った所でお別れし、ロープウェイ乗り場まで急いで向かう。ロープウェイで天神平まで上がり、そこでレイアリングをして天神峠に向け出発。天神平では雪も風もなくレインウェアがいらないレベルであった。天神峠に登るまでにアイゼンでの登り方やピッケルの使い方などを1年生に教えながらいく。天神峠につくと、去年と同じ場所があいていたのでそこにテントを設置。 テントに荷物をデポして去年と同じ場所で11時くらいから訓練開始。最初はラッセル訓練。雪がやらかかったためワカンやスノーシューが使いやすい。降りて上がってくるだけでもなかなかの練習になる。がさすがに膝などまで雪が積もってるわけではなかったので本格的なラッセルとまではいかなかった。次は滑落停止訓練。前述した通りの雪なので滑ろうとしても自然に止まってしまう。かろうじて傾斜の強いところで形だけ教えるという感じになってしまった。みんなやる気があり積極的に雪まみれになっていた。 次はロープワーク。最初にスタンディングアックスビレイを練習し、次にスノーバーなどで支点構築練習。2つのチームに分かれスムーズに行うことができた。他にもボラード(円柱に雪を掘って懸垂下降の支点にする)という、自分が文登研で習ったのもやってみた。自分のチームはうまくいかず、雪質のせいだと思っていたがもう一つの小林チームはうまくいっていた。これが文系と理系の差か…。次にビーコン捜索へ、斜面にビーコンを埋めて探す練習をした。勉強会でも時間をかけて説明し、事前に首都大の林で練習しただけあり、4分という良いタイムがでた。声も出ていて去年の自分達よりはできていた気がする。最後に弱層テスト。これも雪質的に難しかったが、一人一個作ってやることができた。 16時ぐらいに夕焼けを見ながらテントへ。 雪洞を掘ろうと思ったが木が多く中々適地が見つからない。暗くなってきてしまったため断念しテントへ。 夕飯は恒例の鍋。みんな1品ずつ持ってくる寄鍋だったが、餃子やきりたんぽなど多種多様なものをみんなもってきていて、非常に大満足の鍋であった。これだから冬の鍋はやめられない。夜は満天の星空と綺麗な三日月というすばらしい夜空を堪能しながら、20時には就寝。 24日 雪訓前は天気が崩れる予報であったが、ウソのような晴天。夜、風が強かったため低気圧が早めに抜けたのかもしれない。(後から天気図を確認したら高気圧が長く残ってたみたいです。)予定通り、谷川山頂にむけアタック開始。時間に余裕があったため、テントなどはデポし必要な物だけ持って7時30分に出発。驚くほど晴天でしかも風がない。熊穴沢避難小屋には8時には到着したが、汗がでるほど暑い。レイアリングをし直して山頂へ。 去年は渋滞していたため時間がかかったが、時間が早いだけにほとんど人がいない。どんどん登っていける。人もいないし、時間もあるしでみんなこれでもかと、アイゼン・ピッケルの練習をする。 9時30には山頂到着。運良くサンタさんのコスプレをした人も山頂に来たので、一緒に写真をパシャり。 クリスマスイブにピッタリの写真が撮れてしまった。この方は昨日から西黒尾根を登っているらしく、なかなかの猛者の予感…。さすがに山頂なため風は強かったが、寒くはない。少々撮影会を楽しみ下山。 下山中にも人はどんどん登ってくる、この時間に登ってたら渋滞していただろうから良い時間帯に登ることができた。通り過ぎる人々はほとんど、ARC'TERYXやハードシェルを着ていてうらやましい限り…、我々貧乏学生には手がでない代物である…。10時30くらいにはテント場に帰ってきて、12時くらいにはロープウェイを使って下山。12時39分の電車には間に合わないと思っていたが、全然間に合いそうだったので、そのまま土合駅へ。そのまま電車に乗って、解散。 雪訓全体を通して、天気が良すぎたため暖かかったことや雪質が柔らかすぎたことなど雪山を体験するには少々不十分であった。また準備が遅かったり、ダラダラしてしまい緊張感が無かった場面があったりとまだまだ十分な雪訓だったとは言えない。しかし、やるべきことは教えることができたし去年よりスムーズに体系づけて行うことができたと思う。 事前勉強も11月から行い、机上はもちろん外での練習も行い、多くの知識・技術を教えられたと思う。来年は今年の問題点を改善しさらに実のある雪訓になることを期待する。また今回行ったメンバーは、この雪訓で学んだことを十分にいかして、これから始まる雪山を安全にかつよりレベルの高い雪山に行けるようしっかりと復習してもらいたいと思う。 |
by tmualpine
| 2017-12-24 16:52
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