2017/03/21-27伝付峠〜仙丈ケ岳残雪期縦走 |
・日程:3/21〜27 ・メンバー:王鞍、内田、橋本、小味山、小林(記) 前泊 JR身延線の波高島駅まで行きそこからタクシーで広河原の発電所手前まで行きました。降りた場所から少し登り平地を見つけて幕営。 3/22 0550出発 0700八丁峠 0850東電小屋 1030出合 1430コル付近(2050mと2130mの間)にて幕営 朝飯を各自で済まし出発。初めは整備されていた林道もしばらくすると荒廃し始め危ないトラバースや橋渡りもあった。 ![]() その後も赤テープを追いなんとか出合に到着。そこから尾根に取り付き伝付峠へ。前日に予定より進めたこともあり時間に余裕があったので伝付峠から少し進み幕営。この日の夕食は自分の持って来たトマト鍋。少し甘かったがトッピングのモッツァレラチーズは評判が良かった。 3/23 0530出発 1430白剥山 15502350m手前 この日は樹林帯をひたすらラッセルしながら進む。一応林道みたいな物があったが地図を頼りに尾根上を行く。2159mのピーク付近で迷ってしまいかなり時間をかけてなんとか林道に出る。 ![]() 4時から始まる気象通報を聞きたいので目的地には行かず2350m付近にて幕営。この日の夕食は内田さんのα米と具沢山の味噌汁。やはり味噌汁は日本人のソールフードである。 3/24 0500出発 0830笹山 1010白河内岳 1410農鳥岳 1650農鳥小屋 この日は森林限界を抜けることができるので比較的サクサク行けると思っていたが甘かった。農鳥岳付近はかなり危険なクライムダウンが続き予想以上に時間かかってしまった。 ![]() 予定していたテン場には着けないと判断し農鳥小屋にて幕営。この日の夕食は橋本のスープパスタ。コンソメ風のスープが冷えた身体に染みました。その夜はテントの下が地面だったこともありみんな寒くて寝られなかった様です。自分はパタゴニアのナノエアを着ていたので無敵でした。 3/25 0600出発 0740間ノ岳 1200三峰岳 1500野呂川越 この日は100名山であり日本第3位タイの高峰でもある間ノ岳に登れるということもあり、モチベーションも上がる。ほとんど夏山のコースタイムと同じくらいで間ノ岳へ登頂。 ![]() ただそこからが長かった。三峰岳まで降るだけのはずが、本当に登山道なのかを疑ってしまうほどの険しさ。またしてもクライムダウンに時間がかかり今日の幕営地を野呂川越に変更。26日の下山は絶望的になった。この日の夕食は王鞍さんのキムチ鍋やはり安定の美味さだった。 3/26 0500出発 1340大仙丈ケ岳 1440仙丈ケ岳 1530仙丈小屋 この日は仙丈ケ岳へ向かってひたすら尾根を登る。前日までの快晴とは打って変わって雪が降りガスっていた。そのため樹林帯では鬼の様なラッセルが永遠に続き、森林限界を超えてもほとんどホワイトアウト状態なのでまともに進むことが出来なかったが、なんとか仙丈ケ岳に登頂。 ![]() 3/27 0530出発 0840小仙丈ヶ岳 1110北沢峠 1620戸台大橋 この日は下るだけだということで気持ちが緩んでいたのかもしれない。仙丈小屋から小仙丈ヶ岳に向かう途中で尾根を間違えてしまい斜面をトラバースしなくてはいけなくなってしまった。先頭の王鞍さんがトラバースを始めると足元がみるみる崩れ表層雪崩が発生。運よく自分達がいる上方では雪が動かなかったのでことなきを得ました。その後は赤テープがたくさん付いていたので間違えることなく北沢峠に到着。さらにそこから沢沿いをひたすら下りようやく戸台大橋に。タクシーを呼び伊那市駅へ行きそのまま帰京。 今回の山行は前泊プラス5泊6日という長期の冬山縦走だったこともあり、いままで経験した事がない事態が発生しても大丈夫な様にいつも以上に入念な準備と気構えで挑みました。終わってみると、かなり際どいクライムダウンや重度のホワイトアウトなど通常では経験出来ない様な事が経験でき、また学ぶ事が出来たのでとても有意義な山行になったと思う。個人的にはアイゼンとワカンの履き替え時間の短縮や素早いクライムダウンなどは大分出来るようになって来たが、ルーファイに関しては全然出来ていなかったので問題点が浮き彫りになった感があった。内田さん王鞍さんはしっかり現在地の把握が出来ていてまた、体力面でもいつも余裕を持って行動していたのでそのレベルに追いつけるようにすべての面でトレーニングを積んで行きたい。 ■
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by tmualpine
| 2017-03-29 10:11
| 雪山
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