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山岳部の様子
by tmualpine
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TMUAC 首都大山岳部とは
創部1950年
山岳部では縦走・クライミング・沢登り・雪山など四季を通じて様々な活動をしています。
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20240220 赤岳鉱泉アイスクライミング

メンバー:(2年)渡辺(1年)原

こんにちは!山岳部1年の原です。2月20日に赤岳鉱泉にあるアイスキャンディーで渡辺先輩とアイスクライミングを行ってきました。そのブログを書かせていただきたいと思います!

2月19日22時00分 都立大学出発
前日の深夜にレンタカーを使って美濃戸口を目指し出発しました。深夜1時頃に到着し、朝6時行動開始を目指し、車中泊をしました。
7時00分 美濃戸口出発
朝先輩に起こされて時計をみると、6時30分。なんと寝過ごしてしまいました!そこから素早く準備をし、7時過ぎに出発しましたが、後で思い返すとここでしっかり起きていればもう少し長く楽しめたかもしれないと少し後悔しますがもう後の祭り。
10時30分 赤岳鉱泉到着
私が足を引っ張ってしまったので遅めの到着になってしまいました。もっとトレーニングして体力をつけないと…。
そしてレンタル、アイスキャンディーの説明などを受け、ついに氷の壁と向き合います!12月の終わりに一度渡辺先輩とアイスクライミングをしたのですが、その時は小さめの滝を登っただけだったので本格的なクライミングは初めてでした。
20240220 赤岳鉱泉アイスクライミング_e0009437_11335460.jpg
人工的な氷の壁ですが高さがあり非常に迫力があります。
時間も限られていたので早速登り始めました。始めに傾斜の緩い壁で氷を足で登る感覚を確認し、その後垂直壁に挑戦しました。
20240220 赤岳鉱泉アイスクライミング_e0009437_12085603.jpg
アックスやアイゼンがしっかりと掛かっているかを慎重に確かめながら登っていきます。意外と腕の筋肉を使いました。(アックスを深く刺しすぎてなかなか氷から抜けない、脚が滑りそうになるなどまだまだ未熟な登り方だったためです…)
しかし、氷が剥がれないかと不安を感じながらも、その独特な緊張感や、登りきれたときの達成感など、アイスクライミングならではの楽しさを感じることができました!夏場には外岩でのロープクライミングを何度か経験しましたが、それとはまた異なる魅力でした。
20240220 赤岳鉱泉アイスクライミング_e0009437_17081141.jpg
1時過ぎ頃に最後の一本を登り、惜しみつつも下山を開始しました。まだまだ登りたい気持ちはありましたが腕はパンパンになっていたのでちょうど良かったです笑。
15時00分 美濃戸口到着
様々なアクシデントがありましたが、何とか予定通りの時間に戻ってくることができました。
今回は人工壁ということでトップロープのみのクライミングでした。それでも十分楽しむことができましたが、やはり天然の滝をアイススクリューを用いてリードで登りたいとより強く感じました。そのためにも体力、クライミング技術をしっかりとつけるため、しっかりトレーニングをしていこうと思います!
ここまで読んでくださりありがとうございました!

# by tmualpine | 2024-02-25 16:36 | アイス

20231225~27谷川岳縦走【撤退】

メンバー:(2年)渡辺光琉
ルート:土樽駅→平標山→谷川岳→七ツ石小屋→笠ヶ岳→土合駅(40キロ)

渡辺です。クリスマスにソロで谷川の縦走を企てておりましたが、見事に跳ね返されてきたので反省点を備忘録として書いて行こうかと思います。
満月の下の稜線歩きたかった!

1日目、11時登山口出発。この日に平標山まで行く予定だったが、ノートーレースでのラッセルで半分も進めず群馬大ヒュッテから橋を渡り少し進んだところでビバーク。

初日から苦しめられたラッセルだがだワカンが意味を成していなかったように思う。
ワカンを履いても、ツボ足と変わらない深さまで沈んだ。途中までワカンで進んだが、雪ダンゴが煩わしく、どうせ沈むなら軽快に動けるツボ足にと変えてみたが正解だった。雪ダンゴ対策で、ワカンのテープにビニールテープを貼るのはどうだろうか。
それと、今回の雪の状況ではスノーシューを選ぶべきだった。
夕飯はカリカリにしたひき肉を使った北大式のペミカンを使いシチューにした。これは成功だった。今回は初めてラードを使ってみたが全然気にならない。バターより安いし次回からはこれでいこう。


2日目、6時出発。昨日以上の深雪で、常に膝ラッセル、所により腰まで埋まりながら進む。16時ごろまで歩き続けたが尾根に取り付き200mほどしか登れずビバーク。

この日は完全にラッセルの経験不足が顕著に表れたと思う。ルーファイに何度も地図を見て止まってる時間が多かったし、単純に疲れて止まっている時間が多かった。藪も多く落とし穴に何度も嵌りどうしたものかと。
途中崖の横断、沢の横断があったがここでもかなり時間がかかった。崖は単純に、登るのがキッツい。藪やら木が邪魔して真っすぐ登れないし、雪は滑って土が出てくる。ピッケルが効くのはいいが、足がズルズル滑って登りにくい。アイゼンを出すべきだったのだろうか。
沢の横断はかなり気を使った。落ちたら、低体温症で一向の終わりとかなり慎重になっていた。だが、いろいろと慎重になりすぎて著しくスピードが低下敷いていたのが全体の反省点だ。ソロだったし、慎重に行くことは良いことだが過剰だった。
尾根の登りはひたすらピッケルで雪を払い、一歩ずつ登って行った。夏山だったら5歩10歩と登る時間をかけてようやく1歩進む。なるほど、道理で時間がかかるわけだ。ラッセル時にシャベルを使うと聞いたことがあるが、どの方法が一番効率がいいのだろうか。
1日目から行けて万太郎山周回、平標山のピストンかなと思っていたが、沢を渡った時点で15時。せめて平標山までは今回の山行で行きたいと思い、17時まで尾根を上がる。それでも全然進めず山を照らす光がだんだんと消えていく。流石にもうやめようとテントを立てられる場所を急いで作る。
時間的、精神的余裕がなかったためであろう、作ったテント場は粗末なものでテントの中で一息ついたときに床が崩れた。またテントの外に出て、今度はしっかりと踏み込んで基礎を固めた。

3日目、風がビュンビュンと夜うるさかったが、風はやんでいた。雪が夜から降り続けておりトレースが完全になくなることにおそれ撤退。

朝起きると雪が降っていた。自分を納得させる理由ができたのだろう。このまま進んで雪も強くなったらトレースが完全になくなって予定日までに帰れなくなったらマズイ。さっさと帰る準備をし、登ってきたトレースを尻セードで滑り降りる。下りは何とあっという間に進める。昨日一昨日と自分が付けてきたトレースをたどり一気に戻る。すると2、3時間ほどで1日目のビバーク地点に到着。帰ってこれた喜びと、あっけなさを同時に感じた。これがノートレースの雪山か。。。

今回の山行は悔しさと、自分の未熟さをよく感じることができた。
しかし、2日目の尾根で見たあの景色が忘れられない。真っ白な稜線が夕日に燃え、空は青からオレンジ、紫へと変わりゆき深い藍色へ。そして静かに浮かぶ大きな満月。今回の山行のサブでの目標が満月の稜線を歩くことだった。山岳小説、孤高の人でずっと夢見ていたことだったがあれを目の前で見せられては、リベンジするほかない。
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結果的に撤退することになったが、今回の山行でかなりの改善点が自分の中で見つかった。
この悔しさは今シーズン必ず晴らさまじ!

# by tmualpine | 2023-12-28 22:44 | 縦走

2023624 赤岳ピストン

メンバー:(2)佐藤哲磨、春名一慶、渡辺光琉、松本柊二

             (1)西沢大和


えー、お久しぶりです。2年の春名です。北岳山行以来のブログを書かせて頂きます。テストとか縦走の準備とか、縦走とか。色々重なり遅くなってしまいました。白峰三山より前の山行です。前後しちゃってます、申し訳ありません。


最近は時間がないからとナイトハイクばかりしていましたが、久しぶりの普通の山行です。雪山で八ヶ岳には行ったのですが、その時は阿弥陀岳だけ登ったので赤岳、初挑戦となります。哲磨のご実家の車を借りて、レッツゴーです。どこへかって?古淵沢にある哲磨の家の別荘です。ええ、そこで前泊して登るということです。哲磨ありきの計画となります。これはかなりのアドバンテージです。金曜日、哲磨と僕はバイト終わりからの参加でした。近くのコンビニで買ったカップ焼きそばとおにぎりを食べて、就寝です。春名はソファで寝ました。


朝、4時起床。


観音平登山口前の駐車場へ向かいます。

既にたくさんの車が!車中泊をしている方もいらっしゃいました。やはり、赤岳は人気ですね。


4:56 観音平登山口出発


所々急なところもありましたが比較的楽な行程でした。涼しくて気持ちいいです。しかし体がまだ完全に起きていないせいか、最初は少し体が重く感じました。


6:43 編笠山


独立峰です。丸っこい形で可愛い。と思いきや、山頂は大きな石が敷き詰められている感じで格好よかったです。周りに山がないため、風が非常に強い。

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10分ほど山頂に滞在し、体が冷える前に青年小屋へ向かいます。下りはひたすら大きい石をぴょんぴょん踏んで行く感じでした。春名、遅いです。石動きそうで怖いもん。まあ、そんなこんなで15分くらい下ったでしょうか。青年小屋到着です。ラブランコです。

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ええ、ラブランコです。見るからに相思相愛ですね。ここから1時間ほどかけて権現岳に向かいます。


8:06 権現岳


かなり急なところもありましたが、想定の範囲内です。途中、八ヶ岳の稜線が綺麗に見えました。

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天気も良く、最高です。本当はこのピークは取らない予定でしたが、まあそこまで遠くないし、余裕もあったので行きました。行ってよかったですね。山頂の裏は絶壁です。あら、こわい。赤岳と権現岳の分岐まで戻り、少し休憩を取ります。


1分岐からすぐの所にめちゃくちゃ長いハシゴがありました。少し揺れます。半端なく怖いです。ジェットコースターなんか余裕で乗れそうなくらい、度胸を鍛えられたと思います。

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1時間ほど歩きました。キレット小屋です。ほぼ下りでしたが、急だった。帰りを考えると悲しくなるので、考えないようにします。無理です。忘れようとすればするほど頭から離れない。backnumberの気持ちが少し分かったような気がしました。

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ここから先は急で大小様々な石がたくさんある「キレット」になります。落石をしないように、細心の注意を払いながらのクライミングです。ヘルメットをここでつけて、いよいよ赤岳に向かいます。


10:26 赤岳

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いえーい!登頂だ登頂だ!疲れたー!

山頂はたくさんの登山客で賑わっています。

観音平から登ってきた人の中では恐らくいちばん早くついたと思うので、行者小屋から登ってきた方たちでしょうか。手ぬぐいを買おうと赤岳頂上山荘へ行きましたが、まだ営業していませんでしたω;`)ʓʓ 


10:46 今来た道を戻ります。キレットは登りより下りの方が神経を使いました。滑らないように注意、落石にも注意です。権現岳まで行程が1番キツかったですね。寝不足からか少し頭が痛いなと感じていましたが、みんなもそうだったようです。柊二は除きます。さっきはあんなに怖かったはずのハシゴが見えたら、何故か安心しました。「ああ、ここまで来たらもうすぐだ」ということでしょう。一気に駆け登り、青年小屋へ下ります。13:43に青年小屋着です。手ぬぐいはここで買いました。カラフルで気に入ってます。少しだけ休憩。シャリもにグミを補給して再出発です。編笠岳、かなり気にいったんだけどごめんね。トラバースさせていただくよ。ここから先はただ足を動かし続けました。苔が生えた石で滑ったりもしましたが、まあ仕方ないです。上手く歩けるようになったと思ったけどまだまだでしたね。やっとだ!車が見えたぞ!


15:30 観音平登山口


最高です。ああ、よく頑張った。生きて帰ってこれました。

やまちゃん、マジで凄いよ。1年生とは思えない経験してるよ。よかったね、かなり頭のおかしい先輩ばかりで(僕を除く)


道の駅 こぶちざわでアイスを買います。僕はケーキも買いました。

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シャトレーゼ発祥の地だそうですね。美味すぎる。涙出ました。あとは帰るだけ、哲磨よろしくね。


やはり、高速が渋滞していました。かなり時間がかかりましたが明日はなんもないので気にしません。ヤオコーによって晩飯を買います。チーズとローストビーフ丼を買いました。至福です。おつかれさまでした。


楽しかったです。おつかれさまでした。やっぱ荷物が軽いと楽ですね。重い荷物にも慣れないとです。かなり体力はついたかな。哲磨、かなり感謝しています。何か奢りたいくらいです。(奢るとは言ってない光琉と柊二は、まあすごいです。追いつくことは無理そうですが、せめて足を引っ張らない程度にはなりたい所存であります。がんばりましょう。


# by tmualpine | 2023-09-27 07:37

2023/07/16~17 白峰三山ピストン

日時 2023年7月16~17日(日・月)
メンバー 松本、渡辺、春名、佐藤 (全員2年生)
行程 (1日目)広河原→白根御池→八本歯ノコル→北岳山荘→間ノ岳→農鳥小屋
(2日目)農鳥小屋→農鳥岳→農鳥小屋→間ノ岳→北岳→肩ノ小屋→白根御池→広河原

コース⬇
2023/07/16~17 白峰三山ピストン_e0009437_16493404.png

こんにちは、2年の佐藤です。山行からかなり時間が経過してしまっているのですが、記憶している範囲で記録しますね…。

7月の三連休の後半2日を使って白峰三山に行ってきました! 縦走が定番ルートですが、今回はレンタカーを使うことも考慮して農鳥岳から広河原に引き返すことにしました。稜線歩きを長く楽しめる良いルートでした。今回のメンバーは去年の8月にも北岳に登っているので、約1年ぶりの北岳でした。

[1日目]
03時30分
レンタカーでメンバー全員を拾って南大沢を出発しました。本当は03時00分に出発する予定だったのですがグダグダで遅れました。芦安駐車場から05時30分発のバスに乗らないと、次のバスまでめちゃ待つことになるのですが、カーナビ君はギリギリの到着時間を示していて焦らせてきます。ドライブテクニックで時間を巻く!なんてこともできず、とりあえずカーナビに従って運転。

芦安駐車場までかなり近くなってきたところで、臨時駐車場の看板が見えてきました。どうやら、連休2日目ということもありメインの駐車場が満車になっていて、我々は手前の市役所?に駐車していいとのことでした。しかも途中の道路でバスを拾っていいとのことでしたので、バスに乗り遅れることはなくなりました!勝った!

05時20分
芦安駐車場の手前でバスに乗車。すでにバスの座席は埋まっており立ち乗りになりました。ここからが地獄の始まり…。寝不足+立ち乗り+山道のコンボ攻撃で広河原に着く頃にはみんなグロッキー状態に。広河原で休憩してから出発することになりました。
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07時30分
広河原を出発。写真を振り返ってみると春名は元気そうです。
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広河原から白根御池小屋までは森林の中の急登が続きます。よく整備されていて歩きやすいです。
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09時20分
白根御池小屋を通過。

そこから少しトラバースすると大樺沢に出ます。八本歯のコルまで急登が続き、前半はガレ場、後半はハシゴの連続。前回も通った道ですが、今回は天気が良かったので鳳凰三山を見ながら登れました。
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そして1日目は北岳は素通りして北岳山荘へ向かいます。

12時30分
北岳山荘到着。
良い景色を眺めながらお昼休憩。
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ここら辺からは「天空の縦走路」と言われるように、最高の景色を楽しみながら歩けます。日差しが強かったので長袖で行くのもありでした。長袖キャプリーンを着ている春名は定期的に「俺、長袖一度もまくってない」と謎のアピールを入れてきます。

14時15分
間ノ岳登頂。
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日本国内で奥穂高岳と同率で標高第3位の山です。平べったい山頂をしていたので、もうちょっと身長を盛れば奥穂高や北岳にも勝てそうです。
ここから見た農鳥岳の山容がめちゃカッコよかったです。寝床の農鳥小屋まではあと少し!

15時20分
農鳥小屋到着。
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名物のおじいさんがいるそうですが、今年はいないみたいです。食事準備とテント設営の役割分担をして作業に取り掛かります。
アルプス縦走に向けて、高野豆腐を使った麻婆豆腐を試作して夜ご飯としました。お腹がいっぱいになったら後は快適なテント内で寝るだけです。











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!!??!?


やっちまいました。テント本体の袋の中にフライシートがありました。

無いものはどうしようもないです。天気が良かったのでフライシート2枚をそれぞれ敷布団と掛け布団にして寝ることに。雨が降ったら避難小屋に逃げ込みます。

風が当たりにくい岩場の陰で寝ましたが、近くに景色が良いポイントがあったので多くの人が横を通っていきました。もちろん奇異の目で見られていました。

横になってみると、意外と快適ですぐに眠りつけました。そして夜中に目を開けると…
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夜空にいっぱいの星が見えました。甲府の街の光も綺麗です。
テントから出なくても寝ながら星空が楽しめます。天井がないからです。
たまにはこんな寝方もありかも。(二度とやりません。)

[2日目]
02時30分頃
起床してサブザックで農鳥岳へ出発。

今回の山行は日本アルプス縦走計画に向けた特訓も兼ねており、早朝の真っ暗な中での歩行練習になります。知っての通りテント泊の予行演習は全くできませんでした。

03時50分
農鳥岳に到着。

日の出が見たかったのですが、着くのが早すぎました。
だらだらしてその時を待ちます。

かなり明るくなってきました。日の出を待つことに飽きたので戻ります。
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05時30分
テント場に戻りザック整理をして出発。

07時00分
間ノ岳。昨日より天気が良い感じ。
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09時45分
北岳。1年ぶり。
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13時10分
広河原バス停到着。帰りのバスも立たされました145.png


この山行で学んだことは、「しっかり持ち物を確認しよう」です。これで日本アルプス縦走もばっちりです。大切なことに気づくことができて良かった良かった。

# by tmualpine | 2023-09-12 14:41

20230810-14インドネシア リンジャニ山

メンバー 笹野(4年) 

 部活の山行ではなく個人の活動ですが、経験の共有のために書きたいと思います。8月10日〜14日の5日間、インドネシアで2番目に高い火山である、ロンボク島のリンジャニ山(3726m)に行ってきました。3日間のトレッキング、前後1日の移動日を含むツアーに参加しました。

8月10日
 午後2時頃にロンボク国際空港をミニバスで出発し、途中で買い出しなどをしながら麓の村まで3時間以上かけて移動しました。インドネシア国内の他の場所からの参加者も集合して、夜にミーティングを行います。参加者は全部で28 人。自分以外全員インドネシア人ですが、程度の差はあれ殆どの人は英語が話せます。宿泊所は簡素な場所で、床で雑魚寝というスタイルです。それでもよく寝れました。
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8月11日
 荷物と共にトラックの荷台に乗って入山届を提出する場所まで移動します。といっても手続きは全部ガイドがやってくれるので、待っている間に写真撮影をしていました。インドネシア人はセルフィーが大好き。
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 再びトラックの荷台にしがみつき、登山口まで行きます。そこからはバイクに乗せてもらって2号目まで爆走しました。オフロード仕様のバイクでトレイルを駆け抜けるノーヘルドライバーに命を託したこの瞬間が、今回の全行程で一番身の危険を感じた時間でした。
 2号目に着くと、いよいよ登山開始です。トレイルは乾燥した砂地の滑りやすい表面で、日本の山とは環境が違うことをすぐに実感しました。登山用の靴を履いていても滑りやすいこのトレイルを、重い荷物を担いで、しかもサンダルでスタスタと登ったり降ったりできるポーターは、別次元の人間にしか見えなかったです。それもここにいるポーターの物を運ぶ手段は背負子や登山用ザックではなく、棒の両端に籠やザックやテントをくくり付けて、それを肩にかけて片手で抑えながら歩く、というものです。文化の違いですが、自分の目にはやはり背負子の方が楽に見えます。
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 3号目、4号目、と登っていくと14時55分、ついにキャンプサイトに到着しました。そこからの眺めはまさに絶景で、見上げればここから真っ直ぐトレイルが続いている山頂が、眼下には火山活動によって形成された湖の上を流れる雲が美しく、本当に来てよかったと思いました。
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 ただその一方で、足元に目を向けると信じられないほどゴミが散らかっています。登山客で溢れかえる富士山の比にならないレベルです。ここでは文化と自然を重層的に見る思いがします。
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 夕方、美しい夕焼けを眺めながらポーターが調理してくれた夕食を食べて、4人用テントに4人で寝て、明日に備えました。
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8月12日
 午前1時に起床し、山頂へ向けて出発しました。最初はなんとなくまとまっていたグループも歩き始めてすぐにバラバラになり、いつのまにか自分1人で歩いていました。ツアーといっても厳密に参加者全員がガイドの目の届く範囲で歩くわけではないので、ここら辺の感覚は日本と違うかもしれません。
 ふと空を見上げると、星空が綺麗でした。ロンボク島に大都市は無く、この地域で明るいのはせいぜい隣の島のバリの一部くらいなものでしょう。もしかしたら自分が今までに見た星空で一番美しかったかもしれないです。
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 道はとにかく長く変化のない登りで、山頂は見えているのになかなか近くならず、次第に自分が本当に登っているのか分からなくなる感覚を覚えました。ソイジョイでは誤魔化せない空腹と想定以上の寒さで体力を奪われながらも一歩ずつ進んでいくと、6時20分、ついに日の出を迎えました。陽が上るまさにその瞬間というものは、いつどこで見ても自然の存在をそのままに受け止めることができる素晴らしい時間だと思います。山頂はもうすぐ近くでした。少し息を整え、6時49分、遂に3726m地点に到着しました。完璧な空で、バリ島の山も雲の上からその姿を見せてくれました。ただ、人で溢れかえっていたので写真を撮り、長居せずに下山しました。
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 下山は富士山の下山と同じように、ジグザグに足を運ぶとすいすい降りれます。2時間でキャンプサイトに戻りました。
 温かい食事を摂った後、全員下山するのを待ち、昼になってようやく今日の宿泊地である湖に出発しました。
 この区間では先頭のガイドさんと同じペースで歩ける数名と共に歩きましたが、これは山岳部の通常のペースくらいという感覚でした。殆どの人は日本の登山でいうコースタイムよりも時間がかかる印象です。それもそのはず、そもそも多くのインドネシア人は歩くのがゆっくりなだけでなく、休憩の度にタバコを吸ったりお喋りに盛り上がったり、何かと時間がかかります。そして所要時間は一番遅い人に合わせているので、ガイドに5時間と言われたら実際はその半分くらいの時間で歩ける距離だということが分かってきました。
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 出発から3時間後、空腹と眠気に襲われながら、濃い霧に覆われたキャンプサイトに到着しました。
 夕飯が美味しかったです。
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8月13日
 湖畔のキャンプサイトは標高2000mほどで、朝はかなり冷えました。湖に手を入れてみると微妙に温かったので驚き、インドネシア人に聞くと火山活動のせいだと思うと言っていました。
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 今日は麓に帰るだけですが、一番長く歩いた日でした。途中の川ではみんな水浴びをしたり足を水に入れたりしてリフレッシュしていたので、自分も真似して靴下を脱いで足を冷やしていました。
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 大きな滝もある巨大な渓谷沿いを進む本日の行程では、誰かが景色を見て「ジュラシックパーク!」と叫んでいました。確かに恐竜が潜んでいそうな雰囲気があります。
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 ツアーで提供される最後の食事として、ポーターがスパゲッティを調理してくれました。ただ、フォークの用意はなかったみたいです。
 徐々に視界が無くなり、森に突入しました。熱帯特有の植物を観察しながら歩くのも楽しいです。今日のコースはバラエティに富んでいました。
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 いよいよ下山を目前にしていた時、1匹のハチが現れて自分の周りを飛び始めました。ハチが離れた時を逃さず、ずっと一緒に歩いてきた年の近いインドネシア人とゴールまで駆け抜けました。
 総じて、トラブル無く山行を終えることができて良かったです。1年生の頃から行きたいと思っていたので、コロナ禍を経て2023年になってやっと叶えることができ、感動しました。
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 大変だったことは、砂埃です。日本の山ではあまり気にしたことがなかった砂埃ですが、周りの人はバンダナやネックウォーマーなどで鼻と口をしっかり覆っており、自分の対策不足を後悔しました。また、2日目の山頂登頂後に日焼け止めを塗るのを忘れていて翌日の日焼けが酷かったです。油断禁物ですね。さらに、これはどうしようもないですがインドネシア人参加者の多くはかなりのヘビースモーカーだったので、タバコが苦手な人には辛いです。

 1人、もしくはペースの合う2人で歩いている区間もそれなりにあったので、ずっと団子になってわいわい登る感じではなかったです。フリーで気が楽ですが、他の人から離れると途中で何かアクシデントがあってもガイドはすぐに気付けません。

 最後になりますが、外国人はガイド、ポーター無しでリンジャニ山に登ることはできないので、もし行きたい場合はトレッキングツアーに申し込むことになります。今回はインドネシア国内向けのツアーに参加したので、空港から山の麓までの移動と宿泊、テントと食事の用意、ガイド、ポーターが付いて約2万円でした。外国人向けのツアーはもうちょっと高いかもしれません。もしインドネシアでの登山を考えていたら、ぜひ連絡してください。

# by tmualpine | 2023-08-15 22:55 | 海外