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山岳部の様子
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カテゴリ:未分類( 69 )

河又クライミング

2017.7.16
メンバー:椎名、大和田(記)、社本

アルパイン組のほとんどのメンバーがバットレスに向かったが、装備の数が足りないため、1年の2名はだいぶ年が離れた先輩と河又へ日帰りの岩登りに行ってきた。椎名さんは同級生であってもおかしくないくらい若く見えるが、実際は5歳も離れているから驚きだ。若く見られるのは椎名さんのセールスポイントらしい(本人談)


6時半に南大沢を出発。東飯能駅でバスに乗り換える予定だったが、お祭りでバスが運休だったため隣の飯能駅に移動しそこからバスで河又へ向かう。
バス停から15分ほどのアプローチを経て9時半に取り付く。まずは以前雨のためヌメヌメで苦戦した忍吉98(5.9)を椎名さんとしゃもが、忍吉(10a)を自分が落とす。ヌメヌメの時は危ないのでトップロープでのトライだったが、それではくまさんがうるさいのでリードで落としてやりました。しゃもは外岩でハングをやるのが初めてだそうで楽しそうに登っていた。(楽しそうに=フォールの嵐)
それからはコウモリ岩の課題を次々と落としていく。ここで各々が印象に残ったルートをコメントと共に紹介する。
椎名:泣かないで愛ちゃん(10c) OS
ピンチ、ポケット、カチと色々一気に楽しめた。岩がおれを呼んでいた。
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大将(10c)をオンサイトする椎名さん

椎名さんくらいのクライマーになると岩に呼ばれるみたいです。羨ましい。
大和田:大将(10c) OS
核心のトラバースはリーチで処理した感が否めないが、レスティングの上達を感じることができる一本だった。
麦畑(10b) 1テン
あっという間にパンプするので、良いホールドを素早く見つけられるかがポイント。短いが考えさせられるムーブもあり面白い。
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麦畑(10b)で吊られる大和田、非常にダサい
社本:ミヤザキミドリ(10a) OS いきのいい奴(10a)OS
スラブじゃない10aは初めてだったので、今までにない手応えがあってよかった。
(しゃもはビレイしている写真しか残っていないため割愛。ごめんな。)

こんな感じで次々と登っていく。少人数なのにハイペースで登っていたこともあり、1年2名は早い段階で登る気力を失う。椎名さんはヘタれている2人とは対照的に、ハングを登りまくる。強い。
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ギザギザハート(10c)をオンサイトする椎名さん

全員の集中力が切れてきたところで今回の岩は終了。とてもとても楽しい岩だった。人がいなくて岩を独占できるうえに、ルートの本数が多いので河又は最高の岩場です。1日では到底登りきれなかったのでまた行きましょう。オチが見つからないので、自分がミヤザキミドリ(10a)を登っている時に目の前に現れたヘビの写真でお別れです。さようなら〜。
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by tmualpine | 2017-07-18 21:00 | Comments(0)

甲斐駒ケ岳ー鋸岳(敗退)

日程、6/24〜6/25
メンバー、江村、西村、王鞍、小味山(記)、佐々木
甲斐駒ケ岳から鋸岳の縦走に行ってきました。
学年が全員違うというメンバーでの山行でした。

前泊
竹宇駒ケ岳神社で前泊。先に日野春駅から歩きで行っていた王鞍さんとゆっきーさんは私含め3人がタクシーで駒ケ岳神社に着いた時には既に到着していた。0時くらいには駐車場で就寝。

6/24(土)
0330起床 0400出発 0530笹の平分岐 0730刀利天狗 五合目0830 0940七条小屋 1040八合目 1200甲斐駒ケ岳山頂
1430六合目小屋 幕営

車の音で目を覚ます。気づくと駐車場は満車になっていた。次の日の天気が悪いため、日帰りで行く人が多かったらしい。各自で朝食を済ませ、黒戸尾根から甲斐駒ケ岳山頂を目指す。刀利天狗まではほぼ樹林帯、ペースを上げすぎないように長い長い樹林帯を進む。樹林帯の中といえども日がでてくると暑い、とにかく暑い。みんな暑いとつぶやきながらも、いいペースで進んでく。
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笹の平分岐には予定よりも1時間以上早く到達。この後も少しペースは落ちたが、順調に登って行く。やせ尾根や七条小屋前の鎖場も冬と比べると全然違う、雪がないとこんなにも楽なのか、と感動しながら進んでいく。
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七条小屋に到着。王鞍さんは冬に忘れたガチャ類があったかどうか小屋の人に確認しにいく。この確認のために今回は黒戸尾根を登ってきたようなもの。結果は…なし……まあわかっていたような気もするが、いざないとなると何か悲しい。水を補給し頂上に向け出発。
ここまで来ると、さすがにメンバーに疲れが見え始める。休憩を多めに取りながら山頂に近づいていく。
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有名な2本の剣のやつ?、鎖場を越えて遂に山頂に到着。山頂は人で溢れかえっていた。予定より2時間も早い到着、みんな良く頑張った。特に女子二人の後半の頑張りはすごかった。
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長めの休憩を取って、鋸岳方面の六合目小屋に向かう。
鋸岳方面はやはり道のグレードが一気に上がる。狭いハイマツの道や、岩場を少ない目印を頼りにゆっくり進んでいく。さっきまでわんさかいた人も鋸岳方面に行く人は自分達だけで一気に閑散としてしまう。
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小屋までのコースタイムは1時間になっているが、2.3個ピークを越えてもまだ小屋は見えず。少し不安になってきた矢先にやっと小屋発見。結構綺麗な小屋で、しかも先約も無し。速攻で今日は小屋に泊まる事を決定し一息つく。多少元気だった、自分と王鞍さんが近くの水場へ水を取りに行く。場所がわからず、結構右往左往したが何とか発見、辛かった…。南アルプスの天然水が体に染みわたる。夕食は王鞍さんのキムチ鍋と味噌汁。毎度書いてるが、やはり間違えのないうまさだった。
翌日の話し合いをしたが、今日の長い行動の疲れからかメンバーの数名に高山病っぽい症状が出た、翌日の天気の悪さからしても鋸岳は厳しいかもとの意見が出る。結局、鋸岳に行くかの判断は翌日のメンバーの体調と天気を見て、ということになり、この日は就寝。長い一日であった。

6/25(日)
0330起床 0430出発 0600甲斐駒ケ岳山頂 0930北沢峠 1200広河原
朝、雨の音で目が覚める。メンバーの体調は昨日から回復していたが、天気の悪さから鋸岳は断念。甲斐駒から北沢峠に下山するルートに切り替える。朝食の汁無しラーメンを食べ出発。雨に加え風も強く、昨日とはうってかわって寒さが襲ってくる。体が冷えぬようになるべく休憩を少なくして、甲斐駒ケ岳まで昨日来た道をひたすら戻る。甲斐駒ケ岳山頂でも、寒いため足早に山頂を後にし北沢峠を目指す。
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やはり今日は天気が悪いせいか他の人の姿は見えない。甲斐駒から下りるにしたがって天気は徐々に良くなっていく。風も弱くなり寒さもあまり感じなくなったため、ここぞとばかりに駒津峰、双児山を越えて一気に北沢峠まで下りる。
北沢峠からは広河原までバスで行く方法もあったが、時間があったことやお金を使いたくなかったため、広河原まで10kmの道を歩くことに。時々、横を流れる沢や滝の綺麗さにみとれながら歩く、ひたすら歩く。
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2時間近く淡々と歩いて、遂に広河原に到着。竜王駅行きのバスに無事乗ることができた。ひさびさに結構足が疲れた…。

今回は、メンバーの学年も強さも結構差があった。自分なりにそこらへんにはしっかり注意して、ペースや休憩をしていったつもりだったが、結果的には体調を崩してしまうメンバーがいた。もっと注意して、声かけなどができたのではないかと反省する。今後、夏の合宿などに向けよりメンバーの体調管理は大事な要素になっていく。今回の山行の反省を今後しっかり活かしていけるようにしたい。
また今回行けなかった鋸岳、壮大な姿を見てよりいっそう行きたくなってしまった。次こそは行けるよう、準備を重ねていきたい。

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by tmualpine | 2017-06-27 14:53 | Comments(0)

文登研 春山リーダー研修会

記、小味山
5/20〜5/26で国立登山研修所が主催する、春山リーダー研修会に行ってきた。
今回の研修会は本当に色々な事を、学び体験できた有意義なものであった。
基本的な流れは前回王鞍さんが書いた冬山リーダー研修会と同じなので、そこら辺の説明は省き、今回はさらに細かく自分が印象に残っていることを書いていきたいと思う。
5/20
1日目は講習と事前準備であった。短い時間で食料計画や山行計画、個人装備確認など忙しく進む。共同装備の確認でテント設営やロープ確認があった。そこで7人用のスタードームのテントを5分以内に設営やロープを90秒以内に束ねる事が出来ず、腕立てを行うことに…。最初はなぜこんな時間内に行わなければいけなかったか疑問だったが、講師の方から一言、「こんなことすらできないもんが、ロープワークの技術やらを学ぶ資格はないし、そもそも山に行く資格すらない」と。考えてみれば当然、山は平地より様々な条件が厳しい。そんな中で練習すれば誰でもできるこの程度の技術をできないものが、例えばどしゃぶりの雨の中でテントを立てなければいけない時にどうなってしまうか、容易に想像がつく。自分の山に対する甘さを実感する。
5/21
2日目はロープワーク実習(90秒以内にロープを束ねるのはなんとか成功)。FIXロープの張り方と懸垂下降のやり方を学ぶ。正確な技術をしっかり理由も添えて丁寧に学ぶことができた。
5/22
ここから4日間は剣岳周辺で実地研修。30kgほどの荷物を室堂から担いで、文登研夏山前進基地を目指す。雷鳥沢から別山乗越を経由するルートであったが、基本的にルートは全て我々研修生の自由であった。室堂の展望台からルートを決め、なぜそのルートなのか、危険はないのかまで細かく講師に指摘される。地形図も大事だがそれ以上に実際の山を目の前にした時のルートどりの判断や、危険な予測の大切さをひしひしと感じた。もちろん登りながら多少の修正は入るものの、最初に決めたルートが軸となっていくため、どのルートを行くのか具体的に細かく決めておくことが大切とわかった。
雷鳥沢で既に自分はバテてしまい、班内でのお荷物状態に…。自分の体力の無さと他のメンバーの強さに愕然とする。別山乗越から別山に向かい雪上訓練を行う予定だったが雷雨が近づいてきてるとの報告から、早々と夏山前進基地に行き、テントを張る。
5/23
この日は別山尾根から剣岳山頂にアタック。2時には起床して4時には出発。一服剣までは順調であったが、前剣手前の大岩でのFIXロープなどで思いの外時間がかかり、自分達で定めたエスケープ時間ギリギリになってしまう。結局自分達の班は山頂を目指すことを、決定し無事山頂には到着。帰幕時間の3時にも間に合った。しかし、少し前を行っていた2班は自分達と同じエスケープ時間を設定していながら、エスケープ場所から撤退。果たして無理して剣岳山頂に行くことが本当に良かったことなのか、シビアな判断を下すべきであったのではないかと考えさせられる、2つの班の行動となった。
5/24
前々から天気が崩れると予想されていたため、計画段階ではこの日も前日とは違うルートで剣岳山頂にアタックする予定であったが、計画を変え剣御前東斜面で雪上訓練へ。スノーバーや土嚢、ボラードなどの支点構築技術を学ぶことができた。またスタカット、懸垂下降なども実践で行う事ができた。
5/25
最終日は搬送訓練。朝からテントからでたくなくなるレベルのどしゃぶりの雨…。途中から完全に雪になり、2日前までの20度の気温とはうってかわって厳しい寒さ。搬送訓練も困難を極めながらもなんとか1日目と同じルートで室堂まで戻る事ができた。これが搬送してる人が本当に急病者であったらと思うと、引っ張り方などもっと様々な工夫が必要と考えさせられた。
5/26
研修会最終日。実地訓練で学んだことなどを班で協議し、全体協議へ。班毎に判断を迫られた場面やその時の対処法を発表。講師陣からの鋭い質問がとぶ。その判断が成功、失敗したかはどうであれ後から山行の中であった数々の判断を客観的に考察し、次に生かすことの重要性を学ぶいい機会になった。

以上が7日間の主な研修会の内容である。もちろん実際自分が学んだ事、体験したことはあげればここには書ききれないほどである。知識や技術はもちろんのこと、山に対する考え方や姿勢は、王鞍さんの意見と同様に今後さまざまな山に一緒に行くことで伝えていきたいと考える。特に今回、自分の中の山に対する考え方や姿勢に大きな影響を与えてもらった。今まで1年間色々な山に行って、多くの冬山にも行かせてもらった。この講習会までは自分はどんな山にでも行けるのではないかというおごりがあった。しかし今回、それは打ち砕かれ今まで大きな事故が無くいけたのはただの偶然である事を本当に痛感させられた。体力面はもちろん、知識や技術面でも他大学の山岳部に比べほとんどが劣っていた。自分のことだけでもまだまだ強化していかなければいけないことが山積みである自分が、他の人に教えていけるのか、不安はある。しかし、何もやらないことは失敗よりも酷いことである。自分なりに不器用なりに今回学んだ事を、少しづつでも伝えていきたいと思い、研修を終えた。
またこの記事を読んでいる、自分と同学年の諸君にも今一度山について考えてもらいたい。このまま、なあなあに部を続けていっては必ず事故は起こる。一人一人の意識の少しの変化が第一歩だと思われる。大学の山岳部で山に行っている以上、まだまだ自分達には知識・技術を学ぶ必要があるし学ぶ時間も能力もある。少しでもこのことを理解し、行動して欲しい。そして不器用な自分の不器用なりな説明や姿勢をわかってくれれば幸いである。我々が変わらなければ首都大の山岳部は変わらないということを、肝に銘じて欲しい。
また今回、一緒の班であったメンバーは、夏、冬、そして今回の春山リーダー研修会と3つ全ての研修会に出てる人もいたりと本当に頼りになり、学ばせてもらう事も多いメンバーで、その班の一員にでいれたことに本当に感謝したい。
自分達の判断を重視してくれ、剣岳山頂にまでたたせてくれた講師の、横山 勝丘さん 石川 仁さんの2名にも本当に感謝したい。
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*参考までに(実地研修中の行動記録)


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by tmualpine | 2017-05-26 18:55 | Comments(0)

新歓山行 塔ノ岳

・日程:4/16(日)
・メンバー:江村、王鞍、安田、小味山(記)、高橋、小林、町田、西田、佐久間
(新入生)大和田、岸、黒木、佐々木、難波、劉、高安

0835大倉 1005駒止茶屋 1035 堀山の家 1130花山山荘 1215塔ノ岳山頂 1400花山山荘 1420堀山の家 1450駒止茶屋 1540大倉

新歓山行で塔ノ岳に行ってきました。
これでもかというくらいの快晴、暑くてバスを降りて早々に今日は防寒着を使わないことを悟る。
日曜日でしかも快晴ということもあり、大倉は予想以上に賑わっていた。
新入生が7人も来てくれて、総勢16人、グループを2つに分けて山行スタート。
案の定歩き始めるとすぐに汗が吹き出る、新入生と話ながらどんどん進んでいく。
駒止茶屋前でひと休憩、新入生も少し疲れていたがまだまだ動ける様子。
駒止茶屋を超えてもペースが落ちることはなく進む。人が多くて渋滞することはしばしばあったが…。途中で景色も良くなってきて新入生と同じく自分もテンションが上がり歩も進む。
花山山荘にも案外早く到着、スタート時間が遅くなってしまったため少し遅れると思ったが予想以上に新入生が強かった、20分ほど早くつくことができた。
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富士山もこの通り、綺麗でした。
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ここまで来ればもう山頂はすぐそこ、景色を堪能しつつ無事山頂到達。最後まで新入生は弱音はかなかった。
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20分ほどして後発チームも到着、みんなで記念撮影。
山頂の景色はもちろん最高!
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昼食はホットドックとスープを振る舞う。ガスを全て投入しガンガン作っていく、やはり山頂で食う飯は最高だと実感しつつ余ったホットドックを現役も食らう。
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しっかり休憩して下山へ、何も問題なくどんどん下山していく。
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結局、大倉には計画通り到着。
バスで渋沢駅まで戻って、解散。

今回の山行、まずは事故・ケガが無くて本当に良かった。
塔ノ岳を選んだ時から、新入生には少し辛いのでは?という考えはあったが少しバテるぐらいの山を登らせたいという思いもあり塔ノ岳に足を運んだ。しかし、見事に新入生は予想を裏切ってくれ、嬉しいような悔しいような…。期待できる新入生ばかりでぜひみんな入部して欲しいと純粋に感じた。
同行して下さった、先輩方ありがとうございました。
また写真を撮るのをすっかり忘れていたため、ブログにあげる写真が全然ありませんでした。文字ばかりで申し訳ありません。




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by tmualpine | 2017-04-18 14:28 | Comments(0)

20170321伝付峠〜仙丈ケ岳(感想文)

記:王鞍

3/21〜27の南アルプス縦走についてのちゃんとしたブログは1年の小林が書いてくれたのだが、自分個人として合宿を通じて感じたことを記録に残しておきたかったので追記とする。

そもそも今山行は比較的長期の雪山縦走として持続的な生活技術の体得と、文登研で学んだ意識的な部分の伝達を目的として計画した。それから部としてのまとまりを強めるといった漠然とした考えもあった。

しかし私自身文登研から合宿まで中三日しかなく事前準備が十分に出来なかったことや私と橋本が股関節に炎症を持っていたことなどがあり、多少の不安を抱えての入山となった(もちろん不安のない入山はないが)。

行動初日、各メンバーが一日ごとにリーダーになり状況判断と統率を行い気になる点をその都度私が指摘あるいは議論するという形(文登研で行った形式)をとり、この日は小味山がリーダーだった。
一年生は全体的にルートファインディングが著しく出来ないので主にそこに重点を置いて指摘しようと考えていたが、あろうことか私が伝付峠への尾根取り付きを間違えて愕然とし色々やりづらくなってしまった。気持ちを切り替えてその後うるさく指摘したが当然説得力に欠けていた。

2日目は樹林帯をのんびり進む予定だったがいやらしい積雪で五歩に一歩は穴に嵌るような状態だった。加えて広いピークで少し道に迷い時間を食うが、現在地の確証が得られない状態から予測を立てて情報を集め確実にルートに戻る勉強になった。
その後も樹林帯はずっと落とし穴状態が続き、時間を取り返せると踏んでいたハイマツ帯ではところどころで岩が露出し難しいアイゼンワークを強いられることとなる。こうしたコンディションは予想外で(十分に予想できることではあったはずだ)結局全行程で1日平均10時間以上のハードな行動になってしまった。この時期の白峰南嶺や仙塩尾根の記録はほとんどなく、雪山二シーズン目の持ちうる想定能力の低さを思い知ったが前向きに考えれば良い経験となったのだろう。

3、4日目は農鳥〜三峰岳の岩稜でいくつか際どい(ミックス要素のある)クライムダウンと雪壁があり嫌な緊張感の中で時間が過ぎていった。自分が通過できるか否かの判断は比較的簡単だが、メンバーの力量は不確定要素が多く不安は拭えない。ただ天候が安定していたことは幸運だった。吹雪だったら潔く沈殿すべきだが時間のない中で果たしてその判断が出来たかどうか自信はない。

5日目は大仙丈ヶ岳直下の雪壁が核心でそこそこの風雪で軽くホワイトアウトしていた。しかしそこでの雪崩の危険性は低く思えたしアイゼン・ピッケルもしっかりと効いていたので特に不安はなかった。ただ想像以上に疲弊し(個人的な体調不良のようなものだったように思える)、状況をしっかり把握しながらの行動としてはギリギリのものだったが、そこはうっちー(内田)がいたのでそこまで心配はなかった。

その夜の快適な避難小屋泊まりと、明日は下山ということもあり気が緩んだのかもしれない。最終日が全行程での核心になるとは考えていなかった。

最終日、昨日のトレースが綺麗に消えていたので軽くハンドテストで30cmほどの弱層を確認。出発時には昨夕よりは視界が効いていたので間隔を空けて藪沢カールをトラバースして尾根に乗ったところで降り始める。この頃にはかなりホワイトアウトし始めていた。辺りに樹木は無く10mほど先の斜度はほとんど把握できなかったが、雪庇を警戒して局所的な最高地点から少し西側を外さぬように降っていく。途中でやけに斜度が急なことに気づき東側が見渡せるような地点で目を凝らして待っていると一瞬視界が開け、そちらに一筋尾根が見えた。下降する尾根を間違えたのだ。もう一度登り返してから正しい尾根に戻るにはこの視界では困難に思えた。それよりは一瞬見えた尾根の位置に向かう方が正規ルートに戻りやすいと考えトラバースを選択した。しかし結局のところ一番楽な手を取ったというのが本当だろう。沢状に近い地形でのトラバースの危険を感じていながらも登り返す気にはなれなかったのだ。
私を先頭にして露出したハイマツ中間点とし2つピッチを刻み1人ずつトラバースした(ロープは出していない)。
2ピッチ目に私がトラバースしている時に足元からスッパリと破断し雪崩が起き、斜面下方の白い霧の中に消えていった。その先は破断面の下を通過してなんとか全員主稜線に乗ることができた。
私としてはトラバース時に一歩足を出すごとに足元に亀裂が入ったので30cm下のクラスト面にしっかりとアイゼンとピッケルを打ち込む事を意識してクライムダウンの姿勢で進み、意図的に亀裂を蹴って雪崩を起こした。それは不安定な積雪の上を歩くよりは破断面の下を進んだ方が安全(伝播しにくい気がした)ではないかという曖昧な考えによるもので、その瞬間の判断が正しかったのかは分からない。いずれにしても引き返すよりは進んだ方が良いようだった。
とにかく他のメンバーには出来るだけ素早くトラバースを終えるように叫んだのだが、いかんせん小味山が遅くイライラが募る。その後そのことについて意見を求めると、慣れていなかったのだという。確かにクラスト面のアイゼンワークはそれなりに難しく、斜面はだいぶ下まで切れていたので急いで抜けるには滑落の恐れもあった。そこで初めて私はここでのトラバースという判断が1年生よりも自分寄りの基準で行われていたことに気づいたのだ。
振り返ってみると、かなり上部から雪崩れた場合埋没以前に滑落を免れなかっただろうし、そのハザードもリスクも十分に高かった。やはり登り返すべきだった気もするし、そもそもホワイトアウトし始めた時点、いや弱層を確認した時点でカールを尾根の分岐点まで直登し右に急斜面を見ながら下降すべきだったのだろう。とにかくできる限り早い地点で的確な判断を下さないとどんどん状況が悪化していくことがあると学んだ。
また、同じ日に那須で大規模の雪崩事故があったことを帰ってから知り、あの時私には危険に対する意識も恐怖心も足りていなかったと感じた。


ともあれ結果的には全員怪我もなく(2人の炎症も大きな妨げとはならなかった)無事に下山できたわけだが、他にもいくつか問題はあった。

第一に装備面。何人かのワカンの紐が切れそうなことに行きの電車内で気づき応急措置し、私の下のレインウェアが寿命を迎え、小味山のゲイターが破損した。どれも出発前に入念にチェックしていれば防げたことである。ゲイターに関してはチャックが壊れたのだが、これはゲイター上部の絞り紐が欠如していたためゲイター内に雪がたまった(それはもはやゲイターではない)のが原因であり、もっとまともなゲイターを持ってくる、あるいは修理してくることが出来たはずだ。
一応出発する何日か前に携帯する装備を全員で確認するのだが、全ての個人装備を十分に確認する時間を共有することは不可能だし、今回は特に時間が無かった。
やはり普段から部と自分の装備を小まめにチェックする必要があるし、入山前は各自で装備の点検を行うことが大切だと実感した。

第二に一年生の能力について、私自身あまり偉そうに言えるレベルでもないのだが、状況判断をするにあたってまず橋本には体力、小味山には観察力、小林には決断力が特に足りないと感じた。また全員共通で読図の知識はちゃんとあるのだが、周りを十分に観察できておらず現在地を把握できていることがほとんどない。合宿中、コンパスと周りの地形をよく観ながら歩けと散々言ったので後半ではいくらか改善されていたが継続的にその意識を持って欲しい。それからワカンやアイゼンの着脱が遅い。特に小味山は著しく遅い。そのため意識してアイゼン・ワカンの切り替えを小まめに行ったが小味山は結局遅いままだったので何か工夫するか練習してコツを身につけてほしい。素早く着脱できないことが危険を生むことがあるし、何より待ってる方としては実にイライラする。

第三に議論がなかった。私が何か言っても一年生からはほとんど意見がなく、返事も聞こえない。これはとてもやりずらかった。何を考えているのかはもちろん、私が言ったことが理解できたのか、そもそも聞こえているのかが分からない。そうした声を引き出すのもリーダーの役割ではあるが、こちらの考えは明確に伝えたつもりだしやはりフォロワーシップは低かったように思える。パーティとして意見の交換や共有がないとメンバーの状態が把握できず適切な判断はできないだろう。だいたい面白くないし、一緒に山に入っている意味がない。私としてはずいぶん煩く言ったので場合によっては喧嘩が起きても面白いと期待していたが気配もなかった。といっても我々の誰も喧嘩するような人間ではないのだが…。

個人的には全体の計画が粗末だったことを大いに反省しなければいけない。そもそも今回はより長期の山行を意識して、毎朝フレッシュな状態で起床できるような強度の行動とストレスレスなテント生活を考えていたのだが全く想定から外れてしまった。その代わり様々な状況に対面したため文登研で学んだことを一通り伝えることができたし濃くて幅広い経験ができた。また毎日カツカツだったせいで終わってみれば合宿全体が短かったようにも感じる。そして少しでも模範的なリーダー像を示すことが出来たか言われるとあまり自信がない。
正直なところ今シーズンの冬山がこれでひと段落ついたのでホッとしている。今年に入ってから絶え間無く計画と山行と道具の手入れ等に追われていたのでとりあえず少し休憩。
一年生、名指しで批判してごめんよ。
そしてやっぱり"私"の一人称は慣れない…。

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by tmualpine | 2017-03-30 07:16 | Comments(0)

20170311文登研

記:王鞍

3/11〜17で国立登山研修所の冬山リーダー研修会に参加してきたのでその感想。多少偉そうなことも書きます。

まずこの研修会に参加した目的は、冬山での安全性の向上のために出来ることと多方面での技術の基準を知ることだった。

安全性について、洗練されたビーコン捜索や搬送の方法に加え、細かいバックアップや状況確認の意識をしっかり教え込まれたので有意義だった。自分の山に入る際の意識のぬるさ、現場での判断の甘さを痛感できた。実際に入山してからの指導については安全性を重視しすぎて本来の登頂という目的から遠ざかる点もいくらかあったが、そもそもが安全登山のための研修なのでそこは割り切って自分たちのスタイルに合うものを取捨選択していけば良いと思う。

また標準的な生活技術、事前研究の方法なども知ることができた。あるいは標準ではなく講師の経験によるものだったかもしれないが、理にかなった方法だったので是非活用したい。特に食事や水分補給について実践しながら見直していく必要を感じた。

以上より目的は達成できたと言えるが、もちろんこれらをいかに自分の中に定着させ部に浸透させていくが大事になる。搬送等の技術は講習と雪上訓練により確実に伝達できるはずだが、ここで学んだリーダーとしての意識は共に山に入り徐々に伝えていくしかないので山行中に出来るだけ細かく指摘しなければいけない。1年生にはうるさく言う場面が多くなると思うが、意図を理解してもらえればありがたい。

以下は小言。
研修会は7日間のうち3日間が講習や事前学習、残り4日間は冬山前進基地を中心とした実地訓練という形で行われる。その講習について、各分野で専門的な講師の方が講義するためより実践的な知識を得られると期待していたのだが個人的に本で読んだ以上のことはほとんど学べなかったのが残念だ。研修生の知識量はまばらなため約1時間ほどの講習時間では基本的なことしか説明できない。研修の参加者には事前に指定した本等を読んでくるようにするなどして時間を有効活用するべきではないだろうか。
また、研修会全体として体育会的な雰囲気があったように感じられた。登山に気合いや根性が必要なのは理解しているが、それはわざわざ研修で学ぶことでもないように思う。最終日に各研修生が今回の会を通じてこれから何を実行していくかを発表する時間があるのだが、多くの学生が体力をつけると語っていたことにも違和感を覚えた。体力がなければ十分な状況確認ができず正確な判断が下さないというのは当然だが、そんなこと研修を受けなくても分かるはずだし、もっと他に得られるものがあったのではないかと思う。
そうしたことも含めて、半数以上の研修生は目的を持たずに参加している、おそらく所属しているクラブから強制的に行かされているように感じた。今の1年には是非春山や夏山のリーダー研修会に参加してもらいたいとは思うが、出来るだけ自発的に、目的をもって行ってきてほしい。全然行きたくないなら時間の無駄なので行かない方がいい。
ちなみに自分の班の講師の3名(石川さん、増本さん、高村さん)は常に論理的に教えてくださって尊敬できる方々だった。他の班ほど腕立てもしてないし…。

とにかく勉強になったしそんなにつらくない、というかむしろけっこう楽しかったというのが実際のところ。

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by tmualpine | 2017-03-27 19:33 | Comments(0)

2017/02/17ー19 爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳

・日程:2/17〜2/19
・メンバー:王鞍、内田、小林、佐久間、小味山(記)

前泊
天気が良くなる予報の19日に鹿島槍山頂アタックを合わせるため、計画を少し変え、16日の終電で信濃木崎駅に到着
信濃木崎駅にはトイレもなく、待合室も小さかったため近くのコンビニ付近でステビバをする

2/17
0600出発 0850鹿島山荘(爺ヶ岳東尾根取付き)到着 1230
JP(ジャンクションピーク)到着 1430P3(1978m)手前にて幕営

駅近くのコンビニから爺ヶ岳東尾根の取付きである鹿島山荘まで3時間弱歩く。一度、鹿島山荘を通り過ぎて鹿島槍ガーデンまでいってしまうが登れそうな所がなかったので来た道を戻り鹿島山荘発見、間違えなくてひと安心。
登り始めるといきなり急登が続く。しかしトレースがしっかりあり思いの外楽に登ることができた。
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その後もトレースがついていたため、予定よりも早くJPに到着。計画ではここで幕営だったが時間に余裕があったため、さらに先に進むことに。結果的にP3手前、標高1800m付近で幕営することとなった。
この日の夕食は佐久間の鍋。餅を入れることで、ご飯がなくても十分な満足感を得られる鍋であった。

2/18
0530出発 1045爺ヶ岳中峰到着 1330冷池山荘にて幕営

前日に予定よりも進めたことや天気が良い予報からP1(2411m)〜爺ヶ岳の地帯の雪崩の危険は少ないとの判断から、この日も計画を少し変え冷池山荘まで行くことに。
天気は悪くないが、風が強い。出発してからP2(2198m)までは比較的なだらかであったが雪が深く、ラッセルを交代で行い進んでいく。P2からは急登と細い尾根が続く、雲海と朝日を見ながらなんとか登ってゆく
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P1(2411m)からは風の影響をうけながらも良いペースで登って行き、1045には爺ヶ岳山頂に到着。
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ここから冷池山荘までは、下りで地面も凍っていたためワカンでは危険ということでアイゼンに履き替え冷池山荘を目指す。結局、冷池山荘には1330には到着できた。
この日の夕食は内田先輩のアルファ米と味噌汁。アルファ米はチキンライスや炒飯などバライティに富んでいてて、しかもどれもおいしく、下界で普通に食べたいレベルであった。

2/19
0610出発 0810布引山到着 0840布引山から引き返し、樹林帯で待機 0930再度出発 1100鹿島槍ヶ岳到着 1300冷池山荘 1530爺ヶ岳到着 1935 鹿島山荘

これまでのスピードから今日、下山も可能ではと考え3日目の夕食の王鞍先輩の鍋を急遽、朝食べることに。野菜、ウインナー、肉、餅、と具だくさんのキムチ鍋で大満足。朝から贅沢であった。
19日は天気が良い予報であったが、朝起きると風が強く、雪もちらついていた。天気が変わるのを待つため出発を1時間遅らし、6時に出発。
布引山に向かい樹林帯を超えると、強風にみまわれる。風速20m以上はあった感じがした。布引山山頂まで行くが、このまま鹿島槍は難しいと考え、一旦樹林帯まで戻る。話し合い、昼に向けて天気が良くなる予報を信じ9時30まで待ち再度出発。風は強いが先ほどよりはすこしおさまり、天気も時々晴れ間を見せるようになる。布引山を越え、そのまま一気に鹿島槍ヶ岳までアタック。強風に耐えながら、何とか登頂。山頂では晴れて欲しかった…。
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早々と山頂を後にし、冷池山荘に帰っている時に徐々に天気が回復し、美しい風景があらわになっていく、これを鹿島槍の山頂で見たかった…
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冷池山荘でテントなどを回収し下山開始。しかし、鹿島槍登頂の疲れか、爺ヶ岳を登るのに予想以上に時間がかかる。15時30に爺ヶ岳中峰に到着し、そこから逃げるように下山していく。辺りが暗くなり始めたが、トレースがしっかり残っていたのでそれを辿りながら下を目指す。鹿島山荘に着いたのは19時35分で辺りは真っ暗であったが、自然と安心感と達成感がこみ上げてきた。
ここからまた駅まで長い道のりを歩き、北大町の駅で眠りにつき、翌朝の始発で帰路についた。

厳冬期、北アルプスということもあり、今回の山行の成功は大きなものであると思われる。特に1年の私達にとってはとても良い経験になったのは間違いないだろう。しかし一方で力不足も感じる部分も多かった。小味山・小林に関しては途中でバテてしまい王鞍先輩に荷物を少し持ってもらっていた。ラッセルも先輩方の速さが無ければ、これほどスムーズに目的地に到着できてはいなかっただろう。
今回の山行、本当に様々な事を学べる山行になったと実感した。

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by tmualpine | 2017-02-21 23:51 | Comments(0)

20170208甲斐駒ケ岳

・日程 2/8〜2/9
・メンバー 王鞍
・行程 2/8 0905横手駒ヶ岳神社 1230刀利天狗 1445七丈小屋
2/9 0450発 0800駒ヶ岳山頂 1030五合目 1430横手駒ヶ岳神社

1月に落とせなかった黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳のリベンジに行ってきた。

2/8
始発で日野春駅へ。初の冬山単独行ということもあったのか前夜はあまり寝れなかったので電車内で爆睡。危うく寝過ごすところだった。
タクシーで登山口へ行き、地形図を忘れたことに気付き愕然とする。少し迷ったが、小屋までのルートは頭に入っているしエアリアは持っていたので問題ないと判断し入山。先月より積雪少なく、見晴し台まで雪はほとんど無かったが地面は凍っていて歩きづらい。天気は晴れ。八ヶ岳がよく見える。
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初めからトレースがバッチリあり、単独行の孤独さをあまり感じられない。途中で会った下山中のおじさん曰く、自分と小屋の人のトレースらしい。雪は比較的少ないが湿っていて重たいのでありがたくトレースを使わせていただいた。
刃渡りから鳳凰三山。(と思う)
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黒戸山の巻道は予想通りの膝ラッセル、ここでワカンに履き替える。先月はワカンを置いてきたのでツボ足だった。バカなことを…
計画ではここで多めに時間をとったが、コースタイム通りで通過。
五合目から甲斐駒(実はピークではなかった)。南の方から雲が出始める。
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ワカンのまま核心を超え、七丈小屋まで。若干滑るものの鎖場やハシゴもワカンで問題なかった。お金を払ってテン場へ向かうが、この200mのラッセルがえげつなく、20分ほどかかりヨロヨロ。日没まで2時間以上あったので軽く明日の偵察をし、ひそかに考えていた雪洞を掘る。幸い十分な積雪があり、1時間ちょいで1人用の雪洞が完成した。テン場代を払った意味もエアライズを歩荷した意味も無くなったが、とりあえず満足な気分。
早速キムチ鍋を作る。1週間前から乾燥させた枯れ葉の様な干し野菜と豚肉のペミカンを投入。野菜が水気を取り戻せる気はさっぱりしていなかったが予想に反して大成功!分量も程よく、完璧な勝利である。
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食後のココアを作る際、ガスが漏れていたのか狭い雪洞内で炎が盛大に上がり急いで吹き消す。突然一人であることに気付き、雪洞が崩れないだろうか、明日は甲斐駒に辿り着けるかと、次々不安が襲ってきた。喋ると一人だということを思い出すので無言で眠りにつく。

2/9
3:00起床。雪洞は思いの外あたたかった。天井も変わらない位置にある。外は無風で、雪が降っていた。雪が締まっているうちにと、テント等をデポして日の出前に歩き出す。荷は軽いが、急斜面のラッセルは相当に深いし滑る。
地形を把握しづらいのでヘッテンを消し、暗い中を黙々と進んでいると次第に心細くなってきた。なぜ一人でこんな所でこんなことをしてるんだろうか。
疲れたので干し梅でも食べようと思いザックを開けたところで行動食をデポしてきてしまったことに気付き、仕方なく空身で取りに行く。15分ほどかけて戻ってきた時には少し気持ちが落ち着いていた。荷を背負って再び登高を開始する。
しばらくすると急登が終わり、視界が開けてクラストした斜面へ出、間もなく八合目に到着。風は弱く、寒さは感じない。
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雲の切れ間から一瞬、山頂のような岩峰が見え、元気が出る。いくつか岩峰を超えるうちに、不安や疲労に登頂意欲が勝ってきた。
8:00甲斐駒ヶ岳山頂。
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静かな山頂にただ一人。初めて単独の喜びを知る。

長居は無用。さっさと下りに入る。八合目からはワカンに履き替えるのも面倒なのでシリセードをしてみたがこれがかなり楽しい。滑って停止を繰り返し、10分程でテン場に着いた。
あとは下るだけだと思い気楽に出発したが、五合目からのちょっとした登りで足が止まる。眠い。体力よりも気力がついていかない。しばし目を閉じて休憩していると、14時過ぎに横手からバスが出ていることを思い出した。今からコースタイムを30分巻けば間に合う、行けるはずだと気持ちを奮い立たせて歩き出す。不思議と波に乗ってきたのか良いペースで刃渡りを通過し八丁登りを飛ばしていく。
ところが飛ばしすぎたのか、膝に痛みを感じてペースダウン。アイゼンでの着地の負荷が想像以上に大きかったようだ。
バスを諦め、見晴し台までの下りをトボトボと歩いていると鹿に遭遇。フードを取って耳をすますと降雪にもかかわらず鳥が鳴いている。沢から水の流れる音が聞こえ、汲みに下る。冷たくて味はよく分からないがうまい。
雪の降りしきる静かな森を味わいながら下山した。

次のバスは18時過ぎなので待ってはいられない。往路は仕方なかったが、単独だとタクシー代は致命的なので駅まで歩く。麓も雪景色で、ぼた雪のついた枯れ木が白い桜のようで綺麗だった。
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ロードを歩くのは面倒だったが、道中立ち寄った小売店でおばあちゃんと少し話したら元気が出てきた。心持ち軽い足取りで道路沿いを歩いていると軽トラのおっちゃんに声をかけられ、ありがたく乗らせていただいた。こっちの言葉は全く通じてなかったようだがどうやら孫を学校に送りに行った帰りだったらしい。駅前でお礼を言って降りると、おっちゃんは「じゃな」とだけ言って走り去って行った。かっこいい。

平日午後の中央線は高校生で混んでいた。車両の端っこでアイゼンを乾かしながら今回の山行を振り返る。
干し野菜は良はよかった。準備が少し手間だが、軽い上に栄養価も高く味がしっかりしていて美味しい。行動食は700kcal/dayと低めに設定してみたがちょっと少なかったので900〜1000kcalくらいがベストだろう。
ビバークは成功したが、現段階では適切な斜面と積雪量があると確信出来ない限りテントを置いていくのは危険だ。ツリーホール等での簡易的なビバークでの体力の消耗度合と危険性にテントの軽量化が利益を生み出せるのかは分からないので、これはまた検証が必要。その前により十分な雪に関する知識や経験を身に付けるべきだろう。
単独行は延々と自分と対話する。自分の弱さが全部出てきたが、それだけに収穫は多かった。パーティーでの縦走の上限を押し上げる可能性もあるのではないか。今はまだ不明瞭だが、やがて先が見えてくるはずだ。

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by tmualpine | 2017-02-09 18:15 | Comments(0)

201612谷川岳雪上訓練

○日程 2016年12月16日〜18日
○メンバー OB:森山 4年:土屋 2年:安田、王鞍(記) 1年:小味山、佐久間、小林、町田

二週間前に早稲田の山岳サークルで学んだ方法を参考にし谷川岳天神平スキー場付近にて雪上訓練を行った。

16日:終電で土合駅へ。すでにしっかりと積雪があったので次の日の荒天中のテント設営を考慮し、土合橋付近で強風の中テントを立ててみる。予想通り時間がかかり、11時ごろ就寝。

17日:0530起床。朝も時間がかかり、0730頃ロープウェイ乗り場近くの登山口に着くも一度ルートを間違え、その後スキー滑走路の田尻沢コースと思われる道を登る。トレースはなく雪も多かったため西黒沢二俣手前で引き返し文明の利器を使うことにした。
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0930天神平に降り立ち、一応時間は予定通り、、。
降り口でお会いしたもんとけん講師の長岡さんから、ザックカバー付けたまま登ると滑落した時止まれないよ、とアドバイスを頂いた。うむ、なるほどそれは考えていなかった。
降り口から田尻沢ノ頭までのトレースは雪訓の人々で渋滞状態だったのでラッセルで上がる。初めてのラッセルと言えるラッセル、気持ちいい。
ちょっとした吹雪の中、ピーク付近の緩斜面の木の裏にテントを設営し、弱層テスト。12時ごろに森山さんと合流し、田尻ノ頭の北東斜面でラッセルとアイゼン歩行、滑落停止を学ぶ。
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みんな頑張って滑ったり転んだり倒したり飛んだりしながら肩制動の形へ持っていくが、普通に雪で止まる。トレース沿いはかろうじて滑れたかなぁ。
その後同斜面でザックを埋めてビーコン捜索。1度目は5分、2度目で3分で救出ということでまずまず。

16時ごろテントに戻りV6で夕飯を作りながら反省会。その日の問題点を疑問点を炙り出し、全員で意見交換。これは毎回の山行で毎日やったほうがいいね。
その他色々楽しくおしゃべりしたが標高が高くなるにつれて俺の頭はおかしくなるらしくよく覚えていない。
2030就寝

18日:夜中から朝まで吹雪いていて、目が覚めたら・・・テントが縮んでしまっていた!
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7時半からスノーバー、デッドマン、ピッケルで支点構築をした後、スタンディングアックスビレイ。前の週の事前研究で首都大の林の中でスタカットを練習したのでスムーズに訓練が行えた。
1時になったら引き返すという条件でテントを担いで10時に谷川岳へ向けて出発。11時前に熊穴沢避難小屋でテントやロープをデポ。トマの耳まで登山客で渋滞した道を行く。空は快晴だが谷から吹き上げてくる強い東風が冷たい。
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1230トマの耳
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肩ノ小屋を見学してからさっさと下る。途中まっちょのアイゼンが合っていないことに気づくが、今朝こみとアイゼンを取り違えたらしい。下りは風がぴたりと止んで、とても暖かかった。午前中吹き上げていた東風の正体はなんだったのか、、谷風にしては強すぎるような気がしたが、詳しい人がいたら教えてほしいです。

1430に天神平に着き、文明の利器で下山。ダラダラしていたら15時34分の電車に間に合わなくなってしまったので前日の田尻沢コースでコンティニュアスの体験をすることに。森山さんはバスにてここでお別れ。
あまり時間がなかったのでザッと説明して一人ずつ滑落するパートナーを止めてみたが全員道連れで死亡。仕組みと出来ないことが分かっただけでも良かったのではないでしょうか。

帰りの電車で反省会をして、解散。

朝の準備の遅さなど多々問題点はあったものの、全体としては予定通りに訓練を終えることが出来た。雪が無くても出来ることは山行前に事前に一通りやっていたことで当日上手く機能したように感じた。こうした訓練方法は来年の参考にできるように詳しく残し、年々質を高めていくことができるはず。

森山さん、わざわざ遠方まで教授いただきましてありがとうございました!


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by tmualpine | 2016-12-19 10:01 | Comments(0)

谷川岳縦走

日程、2016.10.22〜23
メンバー、小味山

1日目:谷川岳(1200)、一ノ倉岳(1305)、茂倉岳(1345)、武能岳(1445)、蓬峠(1545)

谷川岳に一人で行ってきました
1日目は気持ちのいい秋晴れ、ロープウェイに乗る人を横目に見つつ西黒尾根から谷川岳山頂を目指す
1時間30分くらいは樹林帯をひたすら歩く
最初は紅葉の綺麗さにひたっていたが、途中から飽きて、あとは無心で登る…
ラクダのコルからは少し岩場が登場、楽しみながら登る
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予定よりも1時間ほど早く山頂に到着、しかし予想以上に人が多くて山頂でのランチを断念し、早々と一ノ倉岳に向かう…
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谷川岳山頂を過ぎると途端に人が消える、寂しさと闘いながら順調に一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳を越えてく
道も歩きやすくていい感じだった
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予定より早めに蓬峠に到着、清水峠まで行こうかと考えたが疲れていたので断念
テント場は下が芝だったので寝心地最高
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夕飯の米炊きに大失敗するも、なんとかガパオを作り上げたいらげる、一人テントの広さに感動しつつ就寝

2日目:七つ小屋山(0630)、清水峠(0720)、朝日岳(0825)、笠ヶ岳(0920)、白毛門(1010)、土合橋(1300)

二日目はあいにくの雨…
早く起きたので予定より早く出発しようとしたが、寒さと風の強さにビビり結局当初の予定時間までテントの中でうじうじする
前も霧でほとんど見えない中、ひたすら歩く
いつのまにか七ツ小屋山を越えて、清水峠到着
避難小屋に逃げたくなる…
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朝日岳の姿も見えないままひたすら歩く、やっとの思いで朝日岳山頂へ、しかし風が強すぎて写真を撮るや否やすぐに逃げる
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ずっとこんな天気のまま、笠ケ岳、白毛門を逃げるように越えて下山
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景色が全く見れなかったのが残念でならない…

全体的にみて今回の山行はハードだったが、様々な景色も堪能でき楽しい山行であった
一人テントの快適さと寂しさを同時に味わうこともできた



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by tmualpine | 2016-10-30 09:00 | Comments(0)