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山岳部の様子
by tmualpine
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TMUAC 首都大山岳部とは
創部1950年
山岳部では縦走・クライミング・沢登り・雪山など四季を通じて様々な活動をしています。
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西尾根~涸沢岳~奥穂高岳

2018125日~127

メンバー:王鞍、内田、堀(記)

零日目(125日)

21:00ー部室 23:30ー松本着 24:00ー就寝

一日目(126日)

04:30ー起床 05:45ー松本発 08:10ー新穂高温泉ロープウェイ駐車場着 08:45ー出発 10:30-穂高平 12:50ー涸沢岳西尾根取付 14:301800m付近 16:302000m付近 17:302198m直下 19:002200m付近幕営 23:45-就寝

二日目(127日)

03:00-起床 05:00-出発 07:452400m付近 10:00-蒲田富士 11:00F沢コル手前小ピーク 13:30-幕営地 17:30ー白出沢出合 20:20-駐車場


テスト期間のため、投稿遅れてしまいました。

初めまして、山岳部一年の堀と申します。

今回の山行が初めての泊まり山行で、しかも雪山の山行もほぼ初めてで、先輩方には最初から最後までたくさんの迷惑をかけてしまいました。しかし、先輩方はたくさんのことを最後まで優しく教えてくださいました。感謝するとともに今回の山行で学んだことを今後の山行に活かすことが大切だと思いますので、反省や気づきをなるべく多く書いていこうと思います。途中からトレースの無い新雪での山行だったため、景色は綺麗だったのですが、体力的にしんどい山行だったため、あまり写真を撮れてないので文章が多めだと思います。

西尾根~涸沢岳~奥穂高岳_e0009437_11042666.jpg

二日目につけたトレースの写真


[零日目]

21:00に部室に集合して、王鞍さんの運転で洋楽を聞きながら、おしゃべりを楽しんで、松本にある王鞍さんのお父さんの家に23:30到着、軽くご飯を食べたり、明日以降の話を話したりして、24:00に寝ました。

[一日目]

04:30に起床、暖房の効いた部屋で、ソファに毛布という快適な環境のために贅沢な眠りでした。その分、起きるのが辛かったのですが

朝食を取り、テルモスに飲み物を詰めて、5:45に出発。王鞍さんの運転で(私は寝てしまっていたが)8:10に新穂高温泉ロープウェイ駐車場に到着しました。


西尾根~涸沢岳~奥穂高岳_e0009437_09460391.jpg
登山届を記入し、服装を整えて8:45に出発した。その時にゲイターの付け方が合っていなかったので、教えてもらいました。初めての雪山で、雪で沈まないようにつま先に立ちこむのが難しく、何度も沈みこんでしまった。10:30に穂高平に到着しました。

西尾根~涸沢岳~奥穂高岳_e0009437_09454559.jpg

そこからは平坦な林道を歩いて、12:50に白出沢に到着し、少しの休憩を取りました。

西尾根~涸沢岳~奥穂高岳_e0009437_09481459.jpg

私はこの時点でだいぶ疲れが溜まってしまっていました。そこから歩いて直ぐに西尾根に取り付きました。ここからはトレースのない道を交代でラッセルしながら、歩いた。14:30まで歩いて1800m付近で休憩しました。また、16:302000m地点で休憩しました。17;30、暗くなってきて、傾斜も急になってきたので、アイゼンを付けた、この時には私はだいぶ憔悴していて、辺りが暗闇であること、手袋を落としたこと(うっちーさんがひろってくれましたが)、わかんの紐が凍っていること、ツリーホールに落ちるなど、初めての経験に焦ってしまいました。結局、私が時間かかってしまって、テントに入ったのは19:00になってしまいました。しかも、私は自分のことしかできずに、テントの幕営を手伝えませんでした。この日の夕飯は王鞍さんがキムチ鍋を作ってくれたのですが、王鞍さんは冷蔵庫に干し野菜を忘れてきたのを悔やんでいました。おばあちゃんに言われて持ってきていたイカの出汁がよく出ていて、おばあちゃんは偉大だなという話になりました。この時点で私としては、人生で一番の疲れを感じていたので、とても美味しかったです。うっちーさんが持ってきてくださった、ココアはあの時は美味しいと言ってしまったが、正直キムチの風味がしてあまり美味しくな。その時、私はデリケートなのかもしれないと思いました。

最後は水を作って、24:00に就寝しました。


[二日目]

03:00に起床。私は寝返りをうつために少しだけ目を覚ましましたが、夏用シュラフを二重に使用していたこともありましたので、基本的には快適に寝ることができました。朝ごはんはスキムミルクを使った、フルーツグラノーラでした。紅茶を作ってテルモスに詰めて、辺りも真っ暗な05:00に出発しました。前日の疲れは、3時間しか寝ていないのに、意外と取れているように感じました。07:452400mで休憩しました。10:00に蒲田富士に到着しました。この時点でピッケルを使ったクライミングが多く、手の力がだいぶ失われてしまっていました。

西尾根~涸沢岳~奥穂高岳_e0009437_11072016.jpg

11:00F沢コル手前の小ピークの下りを見て、私はここを登って戻れるほどの握力はないと思いましたので、先輩方はここで引き返すという判断をしてくださいました

西尾根~涸沢岳~奥穂高岳_e0009437_09450673.jpg

ここで記念撮影をしました。引き返し始めて、13:30に幕営地に到着。荷物をまとめて下山するのですが、この時も荷物をまとめるのに時間がかかってしまい、テントの片付けも先輩にまかせっきりになってしまいました。17:30に白井出沢に着き、休憩しました。休憩後は、しんどさが限界に達した状態で林道をなるべく早歩きで歩き、20:20に駐車場に到着できました。その時には心も身体もボロボロになってしまっていました。初めてすることは、とても疲れるということを久しぶりに思い出しました。帰りの車では、濡れた服を着替えなかったため、凍えて死にそうになりました。王鞍さんの運転で、一旦、松本に寄った後にサービスエリアで一泊して、大学には翌日の07:00ぐらいに着きました。


今回の山行では、自分の勉強・経験不足のために、不甲斐ないことが多く先輩たちには多くの迷惑をかけてしまった。私は陸上競技部に所属しているので体力に自信がありましたが、実際の雪山は思っていたよりも全身を使うテクニカルなものだということを知りました。もっと経験を積むことと、勉強が必要だと思いました。感想としては端的に言えば、人生で一番疲れて、しんどかったです(笑)。ただ、二日目は晴れたことも有り景色はとても綺麗でした。

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また、二人の先輩方がつきっきりでたくさんのことを教えていただき、サポートしていただいたので自分一人ではできないことができてうれしかったです。普通に生活していたら、見ることのなかった景色、知ることのなかった知識や技術を知ることができたのはとてもうれしく思います。自分はまだ一年生なのでこれからも何度も雪山に行くことが有ると思うので、その度に試行錯誤を繰り返して先輩たちのような知識や技術を身に着けて登山ができるようになっていきたいと思います。最後に今回の山行で学んだことを箇条書きで記しておきます。


学んだこと

・確保器には向きが有ること。

・柔らかい雪の積もった斜面を登る時は、いきなり足を踏み込まずに、何回か雪を踏んだり、蹴ったりして固めてから足を踏み込む。

・ピッケルに巻いたスリングは凍らないように、なるべく雪につけない。

・手袋は凍るので、いつもの環境では厚手の手袋で当たり前に作業をこなせる必要がある。

・携帯食料はたくさん持っていきすぎない。

・雪山の下りでは、意外と手は疲れない。

・一泊の山行ではザックで持ち運ぶ着替えは下着だけで充分。

・下山後は直ぐに濡れた服を全て着替える。

・雪山でテスト勉強はできない。

・テルモスは凍って開かなくなることがある。

・ゲイターのチャックは凍ると動かなくなるので勝手に下がってしまった時に、気付いた時点で上げる。

・凍ったものの解凍用にホッカイロを置いていく荷物に持っていく。

・装備品はなるべく軽くする。

・ジップロックを圧縮袋の代わりに使わずに、百均でいいので圧縮袋を使う。

・ザックのアジャストは途中で緩くなることも有るので、気付いたら締める。 など


by tmualpine | 2019-02-08 11:15 | 雪山
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