南プス大井川水系栗代川 |
メンバー:山田(記)、椎名 合宿前に沢合宿ということで、少しハイレベルな沢に行きました。 途中八丁暗見ノ岩峡にてカメラを流されまして、 ジャンプした瞬間にカメラも飛んでいき、流されてしまいました。あ~れ~ ・・・ってことで、写真は釣の写真しかありません。 20日 →金谷→千頭→栗代橋 今回渓流釣りをすることもこの日は朝あわただしく用意をしてきっかり1000に釣屋の前で仰天。苦し紛れにドンキに行ったら、 「これで君も釣り師だ!」みたいなセットがあったので購入 京王線のダイヤが乱れてヒヤヒヤしながらも千頭へ。 大井川の水は南プス全山縦走組を苦しめた長雨と台風11号の影響でにごりまくっている。 千頭に着くとすでにバスが止まっていてどうやら栗代川入渓点のある栗代橋で特別に降ろしてくれるそうで、ありがたい。けどヤマダが釣った魚に振る塩を忘れたため次のバスに乗ることに。 塩は重いため味の素を購入しバスへ。 バスの運ちゃんはパンストをはいて釣りをするらしい。 もちろんヒル対策で、椎名爆笑。 橋を降りて崩壊した旧道上にてビバーク。水汲みに藪をこいだため、 念のため、いや、ほんとに念のため足を確認してみると早くも2匹のヒルに遭遇。 我を忘れてデコピン攻撃を食らわせ除去。 野郎二人で星空の下流れ星を数えながら就寝。 21日 500前に起きて出発。飯は途中でラーメンを食う。 激ウマ。 この沢は4つの廊下(ゴルジュ)からなる難所により構成され、その間は”普通の河原歩き”と書いてある。 完全に嘘。 一つ目の難所である八丁暗見ノ岩峡に行くまででボルダ―ムーブのへつりはあるは、泳ぎへつりはあるは、 滝登りもあるはで到底”普通の河原歩き”ではない。 その時の椎名のコメント。 椎名:「これ書いた人、相当足長いんすね」 ヤマダ:爆笑 恐らく、だいぶ増水している。 廊下の名前は下から 八丁暗見ノ岩峡→曲り淵の廊下→龍言淵→龍神の瀬戸 3クールほどで、第三堰堤である取水口に到着。ここからいよいよ難所である。 難所ぬけの大岩のある2条2mの滝が核心である。 だいぶ古い遡行図を持って行ったため、核心の大岩がなくなり、だいぶ手前から泳ぐはめに、、 ここは左岸岸壁横をへ釣り泳ぎをしてから水流に流されながら右岸に移動し、 大岩に取り付き、カチと乗り込みで大岩上に出る。 椎名は3~4回ほど押し流された末ようやく岩にたどり着く。 二人ともバイブレーションが止まらない。 大岩で少し休んでから出発。 曲り淵の廊下までまたしても”普通の河原歩き”をする。 鶴の天は左手チムニーを直上して難なくクリア。 が、しかしまたしても廊下の抜けで足止めを食らう。2m2条の滝がどうしても登れない。 増水のせいか水流が強すぎる。 空荷で上がって、何とかロープでザックをあげ突破。 この日は3つめの難所である龍言淵手前の左岸の段丘上にて幕営。1500頃につくことができたので、 早速糸をたらす。 幕営場所 ここで釣師シーナが登場。あの震えていた椎名はどこ行った? ここで釣れねばどこで釣る? 多くの期待を膨らませつつ、川虫を探す。 大きな川虫を数匹捕まえたところで獲物をまつ。 そこで釣師シーナはいった。 釣り師シーナ:「やまだくん。獲物は待つんじゃなく、流すんすよ」 恐れ入りました。 ヤマダが釣師シーナに手取り足取り教えてもらってるうちについに一匹目!!! すでにさばき方も習得している。 そして、・・・山田も一匹と行きたいところですが、、なかなか釣れない。 そこで釣師シーナに穴場を聞いてみたところ、 釣師シーナ:「あの滝の下から、オーラが出てますよ」 そこで、釣師の言うとおり流してみると・・・ ついにやりやした! この日は日没直前で終了し、たき火の準備。 釣った魚はすべて釣師がさばいてたき火で焼いて食べました(^^) 釣師シーナ:「自分何年も前からこの光景を夢見てました(目が☆)」 ばきゅーん 味の素だらけのお魚たち。少々こぶり。 たき火を見ながら語り合いつつ就寝。 22日 この日はいきなり難所龍言淵からスタート。 龍言淵は何とか乗り切り龍神の瀬戸へ。 ここではこの沢で唯一高巻きがある滝がある。 巻き滝は4m3段。低い。 廊下の入口から、異様なオーラが流れてくる。 そう、それはまさに龍の息のような、、 このオーラをあなたにも伝えたい。一応参考までに落ちてたものをあげておきます。 このまがまがしさ、ハンパなし。 洗濯機の釜、出口の釜等強敵揃い。 振り子懸垂の滝は嵩巻きました。 幾度となく現れる滝・釜に飲まれ、何度ここで終わりかと思ったことか、、 洗濯機の釜は椎名が先頭で越え、出口の釜は本当にここで終わりだと思い、なんとか張り付いてみると、 何とか登れる、、 龍神の瀬戸で時間をかなり使ってしまい、この時間だと大無間に抜けることが厳しい、、 ということで途中の倉沢橋にて栗代林道を通り奥泉駅を目指すことに、、 龍神の瀬戸出口から倉沢橋まで2h高低差のある河原を歩く。 倉沢橋からは穏やかな林道歩きと思いきや、崩壊が激しすぎて林道としては全く機能していないどころか、 通過不可能なレベル。 この荒れ具合だと、次の日までにつくかが不安になったため2h ばかり進み、ホーチロ沢の崩壊地まで歩き幕営。 この崩壊地は地図上でも上下共に崖記号になっており、この林道最大の難所と考えられる。 実際に行った時のコメント 椎名:「やまだくん、あれ、道ありますかねぇ?」 ヤマダ:「いや、ないねぇ。。」 とりあえず夕立も降りそうだし、道があるうちに幕営を決定。 次の日晴れの場合崩壊地上を歩き、雨だったら、崩壊地を歩くのはやめ尾根を下降し、栗代川本流を下降しようということでまとまる。 不安にさいなまれながらのビバークとなる。 23日 晴れた。そのため崩壊地を歩くことになる。 意外と通れる。 とのことで、924mの地点まで来るとだんだんと人のにおいがしだし、踏み跡も見えるようになる。 だんだんと道が穏やかになり、心も穏やかになり出すと急に雨が降り出す。 ホーチロ沢の林道核心部を越えておいてよかった。 雨が降り出すと、急に奴らが動き出す。 そう、ヒルである。 日中12時、ごはんを食べてるときの椎名のコメント 椎名:「あ奴らが活発に動き出すのはこの時間なんですかねぇ?」 ヤマダ:「・・・そうだねぇ」 ~10分後~ ヤマダ:(爆笑) ヤマダ:「ごめん、気付かなかった!!(涙目)」 そう、あ奴らが活発に動き出すのは、おヒルの時間である。 ・・・あれ、笑ってるのおれだけ? ってな感じで、ホラー話やヒルの話、釣りの話、今回の沢を振り返りながら林道を歩くと奥泉駅に到着。 昨日から累計して11hくらいかかった。 次行く人は大無間まで詰めあがったほうがいいです。 そんでもって大井川鉄道にて帰宅。 話しながら寝た椎名 SLとトーマスに興奮して眠れないヤマダ 昭和20年に東海道線で使われていた車両をそのまま使っているそうです。SL特急ーーー!!! この頃の西丹沢では登攀のレベルを上げてきました。 今回の沢は釣りも含めて、沢の総合力を試される山行であり、この沢を怪我なく終えられたことを 誇りに思います。この流れをクライミング合宿につなげていきたいです。 |
by tmualpine
| 2014-08-24 14:20
| 沢
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